【金翠】 キンスイ 金色がかった緑色。黄金と翡翠ヒスイ。「君看金翠無顔色＝君ハ金翠ヲ看テ顔色無シトス」〔→白居易〕

【金精】 キンセイ 黄金の精。月の別名。太白星（金星）のこと。「金気キンキ」と同じ。

【金銭】 キンセン かね。貨幣。金貨。菊の一種。金銭花。「石竹金銭何細砕＝石竹金銭ナンゾ細砕ナル」〔→白居易〕

【金箔】 キンパク 紙のように薄くのばしてはりつける黄金。『金薄キンパク』

【金碧】 キンペキ 黄金と碧玉ヘキギョク。また、黄金の色と碧玉の色。「夕陽金碧変陰晴＝夕陽金碧陰晴ヲ変ズ」〔→呉偉業〕

【金鳳】 キンポウ 鳳凰ホウオウの形をかたどった黄金製の装飾品。また、金糸で鳳凰をかたどった刺繍シシュウ。「金鳳刺衣著体寒＝金鳳衣ニ刺セド体ニ著キテ寒シ」〔→李賀〕

【金鳳釵】 キンポウサイ 黄金で鳳凰ホウオウの形をかたどったかんざし。

【金鞍】 キンアン 黄金で飾った鞍クラ。「偏坐金鞍調白羽＝偏ニ金鞍ニ坐シテ白羽ヲ調ス」〔→王維〕

【金輝】 キンキ 黄金のように光り輝く。また。その光。

【金瘡】 キンソウ ＝金創。刀剣によってついたきず。かたなきず。『金痍キンイ・金夷キンイ』「身被金瘡面多瘠＝身ハ金瘡ヲ被リ面ハ多ク瘠ス」〔→白居易〕

【金諾】 キンダク かたくて、確かな承諾。

【金幣】 キンペイ 黄金の貨幣。『金貨キンカ』

【金鋪】 キンポ 門の扉トビラにつける、黄金製または金属製の、環のついた金具。

【金輪】 キンリン 黄金で飾った車輪。月のこと。コンリン〔仏〕この世界を形成する層の一つ。大地をさす。最下位（外側）が風輪、その上（内側）が水輪で、最も内側に位するのが金輪、その上に九山八海といわれるこの世界すべてがのっているという。「地輪」とも。「金輪王」のこと。

【金輪王】 コンリンノウ・キンリンオウ『金輪聖王コンリンジョウオウ』〔仏〕四転輪王の一。東西南北の四州界（四つの天下）を守る帝王。→「転輪王」