【麦気】 バクキ 畑に植えてある麦から発生するかおり。麦ののびるころの気候。

【麦舟】 バクシュウ 麦を運ぶ舟。〈故事〉人の喪に、物を贈って援助すること。▽宋ソウの范仲淹ハンチュウエンの子、范純仁が石曼卿セキマンケイの喪を助けるために麦を舟に積んで贈った故事から。

【麦秀之歌】 バクシュウノウタ〈故事〉都の焼け跡に麦が穂を出しているのを見て、忠臣の箕子キシが殷インの都が滅びたのを嘆いてつくった歌。転じて、故国の滅亡を嘆くこと。▽「史記」宋微子世家に見える。

【麦雨】 バクウ 麦の熟するころに降る雨。晩春・初夏の雨。

【麦芽】 バクガ 麦の芽。大麦を人工的に発芽させたもの。ビール・水あめの原料。「麦芽糖」

【麦門冬】 バクモントウ 草の名。りゅうのひげ。やますげ。『麦冬バクトウ』

【麦秋】 バクシュウ 麦の熟するころ。陰暦四月のこと。むぎあき。〔→礼記〕『麦節バクセツ』〔国〕麦を収穫するころ。初夏。

【麦風】 バクフウ 麦畑を吹いてくる風。初夏の風。

【麦酒】 バクシュ 大麦を原料にしてかもした酒。〔俗〕ビール。

【麦浪】 バクロウ 畑の麦の穂が、風で波のように動くさま。麦の穂波。

【麦稈】 バッカン むぎわら。

【麦麺】 バクメン 麦粉でつくった、うどん・そばの類。