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b) ラテン語の動詞については不定詞 (inf.) の語幹から借入する場合 (主に -re に終る第一変化動詞) と完了分詞 (p.p.) の語幹から借入する場合とがある. 一例をあげると, L condcere 🔗🔉

b) ラテン語の動詞については不定詞 (inf.) の語幹から借入する場合 (主に -re に終る第一変化動詞) と完了分詞 (p.p.) の語幹から借入する場合とがある. 一例をあげると, L condcere (inf.), conductus (p.p.) は異なる時期に借入されてそれぞれ ME conduce(n) (1475), conducte(n) (c1400) となっている (-en は ME の不定詞語尾). 完了分詞幹は本来過去分詞(形容詞)として借入されたが, ラテン語の -t- が英語の過去分詞語尾 -(e)d に対応することが一般には十分意識されなかったため, これにさらに -ed をつけた conducted のような形が過去分詞形として用いられるようになり, ついでこれから逆に -ed をとることによって coducten という新しい不定詞形が生じたと考えられる. このようにラテン語動詞は ME から近代初期にかけて, 二つの型で借入される場合が少なくなかったが, 通例どちらかがまもなく廃語 (†) となっている: affect (1413- )―†affectate (1560-95); examine (c1303- )―†examinate (1560-78); †corrobore (1485-1563)―corroborate (1530- ). ときに両方の語形が残っている場合があるが, その際完了分詞形のほうが特殊化された意味を表していることが多いようである: convince (1530- ) '確信を抱かせる'―convict (1380- ) '罪を悟らせる'; transfer (c1380- ) '運び移す'―translate (a1325- ) '(ある言語から別の言語へ)移す, 翻訳する'.

研究社新英和大辞典 ページ 168245 での ラテン語の動詞については不定詞 の語幹から借入する場合 と完了分詞 の語幹から借入する場合とがある. 一例をあげると, L condcere単語。