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「周辺」は「周りの辺り」という意味になるので、中心部分をのぞいた周囲を表し、いわばドーナツの中心から見て、食べられる部分を指すことになる。「近く」は「周辺」と比べると、🔗⭐🔉
「周辺」は「周りの辺り」という意味になるので、中心部分をのぞいた周囲を表し、いわばドーナツの中心から見て、食べられる部分を指すことになる。「近く」は「周辺」と比べると、中心の食べられない部分がほとんどない・とても小さいドーナツの食べられる部分になる。ただ「遠く」と対応するので、距離がどれくらいかは相対的で、話し手が心理的に「近い」と感じれば使うことができる。例の場合「近く・この辺り・この周辺」の順で、中心から遠ざかる。ただ「この辺り・この近く・この周辺」では、「辺り」に話し手のいる地点を含むので、この順で中心から遠ざかる。
解 説 =
「駅の近くのデパート」など、「A の近くの B」は二つの基準になる定点 A・B の相対的な近さを表すが、「辺り・周辺」に置き換えると、B は定点ではなくなり、駅の近くにあるデパート🔗⭐🔉
「駅の近くのデパート」など、「A の近くの B」は二つの基準になる定点 A・B の相対的な近さを表すが、「辺り・周辺」に置き換えると、B は定点ではなくなり、駅の近くにあるデパートなら、どれでもよいという不定の地点を指すことになる。「A のそばの B」に置き換えると、A・B はずっと近い感じになり、話し手の視点・基準点は A に固定している。「近く」では、B に視点が移ってしまう。「そば」については「よこ」を参照。
地理的な地点ほかに、「辺り」は「来週あたりに会いましょうか・彼女あたりが今度の課長候補じゃないか・学会であんな質問ができるあたり、やっぱりさすがだ」など、時間・人・事柄🔗⭐🔉
地理的な地点ほかに、「辺り」は「来週あたりに会いましょうか・彼女あたりが今度の課長候補じゃないか・学会であんな質問ができるあたり、やっぱりさすがだ」など、時間・人・事柄を受けて、漠然とした感じを与え、それと指すのを避ける婉曲的な使い方がある。「近く」は「近く引っ越しをします・車で行っても 5 時間近くかかる・こんなのが 3 万円近くもした」など、未来の予定・推量・不確実性や、数量詞について、もう少しでその数量に達することを表す。「あまり」「いずれ」「おりる」「だいたい」を参照。
「〜辺」は単独では使うことができないが、「この辺」は「この辺り」と同様、視点を含めて、「この辺り」よりも近い範囲を示し、「身近に」といったニュアンスになる。また「この辺🔗⭐🔉
「〜辺」は単独では使うことができないが、「この辺」は「この辺り」と同様、視点を含めて、「この辺り」よりも近い範囲を示し、「身近に」といったニュアンスになる。また「この辺で休憩しましょう・食べるのも、もうその辺にしないと太るわよ」など、時間・程度を表す場合がある。「ここら」は「この辺」の俗語的表現。「やわらかい」を参照。
補 足 =
類義使分 ページ 182。