複数辞典一括検索+

 「もともと勉強嫌いなだけに余計心配・見るなと言われたら余計に見たくなる・行けと言われると余計行きたくない・下痢をしているのに水を飲まないと余計衰弱する・正直に言ったら余🔗🔉

 「もともと勉強嫌いなだけに余計心配・見るなと言われたら余計に見たくなる・行けと言われると余計行きたくない・下痢をしているのに水を飲まないと余計衰弱する・正直に言ったら余計叱られた・雨が降って余計暑くなった」など、「〜だけに〔したら・すると・して〕+余計(に)」の形で、基準との比較ではなく、ある条件が加わって、程度がなおさら(いっそう)マイナスへと傾く・ひどくなるといった使い方があり、「余分」には置き換わらない。「余程」については「ずっと」、「なおさら」は「さらに」を参照。 補 足 =

 「かえって」は「余計」の最後の例のうち、「勉強嫌い」以外とは互換性があるが、「いくらジョギングが体にいいといっても、度を超すとかえって健康を害する場合がある・相手のため🔗🔉

 「かえって」は「余計」の最後の例のうち、「勉強嫌い」以外とは互換性があるが、「いくらジョギングが体にいいといっても、度を超すとかえって健康を害する場合がある・相手のためと思ってしたアドバイスが、かえって相手を傷つけることになった・先生に尋ねたら分かると思ったが、説明を聞いて、かえって混乱してしまった・風邪薬を飲んだら、よくなるどころか、かえって熱が出てアレルギーを起こしてしまった・退職して暇になるどころか、かえって忙しくなった・値上げしたところ、かえって客足がのびた・梅雨が明けると、かえって涼しくなった」など、当然のことと予想した事態が、常識とは正反対の結果になることを表し、条件を加えた結果、マイナスの程度が高まる事態を生む「余計」、プラス・マイナスの程度がいっそう高くなる結果を表す「なおさら」とは発想が違う。「しかし」を参照。

 「むしろ」は「日本語の文法を勉強するくらいなら、むしろ死んだ方がよっぽどましだ」など、「A するくらいなら、むしろ B した方がましだ」の形で、A・B を比較して、A を否定し B を🔗🔉

 「むしろ」は「日本語の文法を勉強するくらいなら、むしろ死んだ方がよっぽどましだ」など、「A するくらいなら、むしろ B した方がましだ」の形で、A・B を比較して、A を否定し B を選び取る場合は、「かえって」と置き換えが可能になるが、「彼女は美しいというより、むしろきれいだと言った方がふさわしい」など、「A より、むしろ B」の形で、類似した A・B を比較して、A を完全には否定せず、B をより適切だと判断する場合は、「かえって」には置き換わらない。

類義使分 ページ 203