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置き換え不能。「下る」は長い経路を必要とし、基点と到着点に視点を向けずに途中経過に重点を置いた言葉で、基点が山上の泉・到着点が海と考えられる「川を下る」が典型的な使い方🔗⭐🔉
置き換え不能。「下る」は長い経路を必要とし、基点と到着点に視点を向けずに途中経過に重点を置いた言葉で、基点が山上の泉・到着点が海と考えられる「川を下る」が典型的な使い方。これを「下りる」に置き換えると、川そのものから離れることになってしまって意味を成さなくなる。山なら冬山や険しい山など、下りるのに困難を感じる場合は「下る」がふさわしい。
「命令〔判決・辞令〕が下る」なども「下りる」に置き換えて、受け手側からの視点を示し、「下る」は時間をかけて討議を重ね、命令などを簡単には出せなかった出す側の視点が入る。🔗⭐🔉
「命令〔判決・辞令〕が下る」なども「下りる」に置き換えて、受け手側からの視点を示し、「下る」は時間をかけて討議を重ね、命令などを簡単には出せなかった出す側の視点が入る。「敵〔獄〕に下る」なども、降参したり監獄に入るまでの、複雑な事情を示す。「時代が下る」は「下がる」に置き換わるが、「下がる」が時の経過のほかに、もとの時代との比較が念頭にあるのに対して、「下る」では時間が経過する間に、大きな変化が起こっていることが暗示される。「腹が下る・天気は下り坂」なども同じ。「つまらない」を参照。
例の「下り大阪行き」は、東京を出て大阪に向かう列車が考えられるが、長い鉄道の途中駅に到着している。「降りる方」は列車に乗っている人が、ホーム(到着点)に移動すること、「下🔗⭐🔉
例の「下り大阪行き」は、東京を出て大阪に向かう列車が考えられるが、長い鉄道の途中駅に到着している。「降りる方」は列車に乗っている人が、ホーム(到着点)に移動すること、「下がって」はホームにいる人が、列車を待っている現在地点・基点を離れて、少し後ろに移動すること。
【例】
また成績が下がったの ? 浪人 2 年目よ。今度落ちたらどうするのよ。🔗⭐🔉
また成績が下がったの ? 浪人 2 年目よ。今度落ちたらどうするのよ。
置 換 =
置き換え不能。「落ちる」は、基点を離れて到着点に至るまでの時間の短さに重点があり、「階段〔はしご〕を下りる」では一段一段、順に段を踏んで下まで移動し、「下がる」では恐る🔗⭐🔉
置き換え不能。「落ちる」は、基点を離れて到着点に至るまでの時間の短さに重点があり、「階段〔はしご〕を下りる」では一段一段、順に段を踏んで下まで移動し、「下がる」では恐る恐る、一段ずつ下に移動し、「下る」では相当に長いものが想像されて非現実的だが、「落ちる」に換えると、間の段を抜かして、段の上を転がっていくことになる。「すてる」「みる」を参照。
類義使分 ページ 395。