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 「突如」は、政治的社会的に重大な影響を及ぼす事件・事柄などが「突然」 起こったことを表す文章語。「いきなり」は「行き成り」、「なり」は「家に帰るなり出かける」の「なり」🔗🔉

 「突如」は、政治的社会的に重大な影響を及ぼす事件・事柄などが「突然」 起こったことを表す文章語。「いきなり」は「行き成り」、「なり」は「家に帰るなり出かける」の「なり」、つまり状況の流れとは無関係に・何の前触れもなく、突然ある行為・状況が成立することを表す。「こんな夜分に、いきなり人の家に行くわけにもいかない・考え事をしていたのかと思ったら、いきなり走りだした・笑っていたのに、いきなり泣き出す・いきなりドアが開いて見知らぬ男が入ってくる・トンネルを抜けると、いきなり銀世界・いきなり大粒の雹が落ちてきた」など、行為の受け手・観察者にとって、まったく予期せぬ出来事が起こることを示す。

 「やにわに」は「矢場で、矢が当たったその瞬間に、次の行動に移る」という意味で、「ドアを蹴倒すや、やにわに数人の男が乗り込んできた・受話器を置くと、やにわに部屋を飛び出し🔗🔉

 「やにわに」は「矢場で、矢が当たったその瞬間に、次の行動に移る」という意味で、「ドアを蹴倒すや、やにわに数人の男が乗り込んできた・受話器を置くと、やにわに部屋を飛び出した」など、「いきなり」に置き換わるが、第三者の意志的な行為に限って使われる。「だしぬけに」は「人の心を出し抜く」、つまり行為の受け手が心の準備のできていない・まだ大丈夫だと油断しているときに、思いがけなく「いきなり」という意味を表し、「にこにこ笑いながら近づいてきた男が、だしぬけに銃を突きつけた・初めて会った男から、だしぬけに結婚を申し込まれ、返事のしようもなかった」などと使う。

類義使分 ページ 509