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 「懐かしい故郷〔祖国〕・母〔古里・わが家・あの人〕が懐かしい・都会にいると古里の野山が懐かしい・昔〔学生時代・旧友・別れた人・あの景色〕を懐かしく思う・懐かしい人と再会🔗🔉

 「懐かしい故郷〔祖国〕・母〔古里・わが家・あの人〕が懐かしい・都会にいると古里の野山が懐かしい・昔〔学生時代・旧友・別れた人・あの景色〕を懐かしく思う・懐かしい人と再会する」など、「懐かしい」は以前のことをあれこれ思い出しながら、もう一度あの人に会いたい、あの場所あの時代に帰りたいと思う気持ちや、久しぶりに思い出深い人に巡り会ったり、かつての思い出ある土地を訪れ、その変わらない姿に、昔に引き戻されたような気がして、心が浮き立つのを押さえられない気持ちを表し、「恋しい」に置き換わって、会いたい・行きたいと思えば思うほど涙があふれてくる、いても立ってもいられず気が狂わんばかりになるといった感情に変わる。「あい」を参照。

 「懐かしい」は心にしまっておいたものが、思い出とともによみがえり、会えない行けないと分かって、しみじみとした感情に襲われる、再会してこみ上げるうれしさを何とか押さえて、🔗🔉

 「懐かしい」は心にしまっておいたものが、思い出とともによみがえり、会えない行けないと分かって、しみじみとした感情に襲われる、再会してこみ上げるうれしさを何とか押さえて、あれこれ話したくなるような比較的静かな心の動きを表すが、「恋しい」は流行歌、特に演歌にしばしば登場する言葉で、直接自分の気持ちを訴え、会うとうれしさに言葉なく泣きくずれるといった恋に身をこがす激しい心の動きを表す。「さびしい」を参照。

 「十年ぶりにあって本当に懐かしかった・まあ、お懐かしい、こんな所でお会いできるなんて夢みたい・この家には懐かしい思い出がいっぱい詰まっている・周りの風景を懐かしそうに眺🔗🔉

 「十年ぶりにあって本当に懐かしかった・まあ、お懐かしい、こんな所でお会いできるなんて夢みたい・この家には懐かしい思い出がいっぱい詰まっている・周りの風景を懐かしそうに眺める・懐かしい写真」といった表現は「恋しい」には置き換わらないし、「寒くなって火が恋しくなる・山男は一週間も街にいると山が恋しくなるそうだ」などは「懐かしい」に置き換わらない。 補 足 =

 「慕わしい」は「厳しかった先生が今は慕わしい・遠くに住む兄が慕わしい・あの人が慕わしい・お慕わしいお姉さま」など、目上の人・あこがれの人のそばにいたい・そばに近づきたい🔗🔉

 「慕わしい」は「厳しかった先生が今は慕わしい・遠くに住む兄が慕わしい・あの人が慕わしい・お慕わしいお姉さま」など、目上の人・あこがれの人のそばにいたい・そばに近づきたいという気持ちや、異性・同性に対する愛情・情愛・恋心を表す。前後関係を見ないと分からないが、しみじみとした感情や激しい感情などを示す文章語。「おぼえる」「かわいい」を参照。

 「名残り」は「あちこち風に吹かれてきた看板やかわらなどが散らかって、台風の名残りをとどめている・昨夜の大雨の名残り一つなく晴れ渡った青空・戦争の名残りが荒れ果てた市中の🔗🔉

 「名残り」は「あちこち風に吹かれてきた看板やかわらなどが散らかって、台風の名残りをとどめている・昨夜の大雨の名残り一つなく晴れ渡った青空・戦争の名残りが荒れ果てた市中の至るところに見られた・夕べの雨の名残りで道が濡れている・祭りの名残りいまださめやらず・冬の名残りの薄氷・早春に降る名残りの雪」など、何かが終わったのに、まだそれを思い出させるものが残っているという意味から、「帰国を前に名残りの夕食会を開く・お名残りに何かお話し下さい・名残りの盃をくみ交わす・この世の名残りに辞世の歌をよむ・名残り惜しい・別れた後の名残りの夢・昨夜のことを思い出させる名残りの月」など、別れに際して別れるに忍びない気持ちや、別れた後もその人の残した強い印象・面影・余韻などが忘れられない心の揺れを表す文章語。

類義使分 ページ 879