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わ・びる【侘びる・詫びる】🔗⭐🔉
わ・びる【侘びる・詫びる】
〔自上一〕[文]わ・ぶ(上二)
①気落ちした様子を外に示す。がっくりする。万葉集15「ちりひぢの数にもあらぬ我ゆゑに思ひ―・ぶらむ妹がかなしさ」
②困りきる。迷惑がる。大和物語「国の司、民つかれ国滅びぬべしとなむ―・ぶると聞し召して」
③恨みかこつ。悲観して嘆く。他動詞的にも用いる。伊勢物語「男五条わたりなりける女を得ずなりにけることと―・びたりける人の返りごとに」。古今和歌集秋「秋の夜は露こそことに寒からし草むらごとに虫の―・ぶれば」。玉塵抄9「魯の国を―・びたぞ」
④気力を失って沈みこむ。淋しく心細い思いをする。万葉集4「さ夜中に友呼ぶ千鳥物思ふと―・び居る時に鳴きつつもとな」。古今和歌集雑「都人いかにととはば山高みはれぬ雲居に―・ぶと答へよ」
⑤失意の境遇にいる。零落している。拾遺和歌集物名「古は奢れりしかど―・びぬれば舎人が衣も今は着つべし」。玉塵抄4「杜詩は―・びたかなしい事ばかりぞ」
⑥(助けてくれるよう)嘆願する。福富長者物語「その御薬、まづ一度の芸、一つ勤むるほどたまはりてよ…としきりに―・ぶる」
⑦(「詫びる」と書く)(困惑のさまを示して)過失の許しを求める。あやまる。謝罪する。他動詞的にも用いる。天草本伊曾保物語「我幼少より少しの業をしたこともない、偏へに御免を蒙れ、と―・ぶれども各々憤り深うして」。玉塵抄16「罪を―・びて礼に出す宝は本の宝ではないぞ」。「泣いて―・びる」
⑧気の毒がる。ふびんがる。玉塵抄4「知りうとどもが来て笑止と云うて―・びたぞ」
⑨閑静な地で生活する。俗事から遠ざかる。謡曲、松風「此の須磨の浦に心あらん人は、わざとも―・びてこそ住むべけれ」
⑩(動詞連用形に付いて)…する気力を失う。…しかねて困惑する。万葉集11「里遠み恋ひ―・びにけり」。日葡辞書「ヒトヲタヅネワブル」「マチワブル」
○詫びを入れるわびをいれる
あやまる。謝罪する。夏目漱石、虞美人草「御機嫌に逆さからつた時は、必ず人を以て―のが世間である」
⇒わび【侘・詫び】
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