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広辞苑の検索結果 (37)
けい【啓】🔗⭐🔉
けい【啓】
①申しあげること。
②㋐皇太子・三后に上申する文書。
㋑上官に進める文書。解げ。また、個人間の私的往復文書にもいった。
③漢文の一体。もと臣下から君主に上たてまつる意見書。のち、対等に送る書状にも用いた。
けい‐かい【啓開】🔗⭐🔉
けい‐かい【啓開】
機雷・沈船・防材などの障害を取り除いて水路を切り開くこと。「―作業」
けい‐がん【啓龕】🔗⭐🔉
けい‐がん【啓龕】
神仏を祀るほこらの扉を開くこと。開帳。
けい‐こう【啓行】‥カウ🔗⭐🔉
けい‐こう【啓行】‥カウ
①先導すること。先頭に立って道を開くこと。
②旅立つこと。出発すること。
けい‐こく【啓告】🔗⭐🔉
けい‐こく【啓告】
申し上げること。上申。
けい‐じ【啓示】🔗⭐🔉
けい‐じ【啓示】
〔宗〕(revelation)あらわし示すこと。人知では知ることのできない神秘を、神自らが人間に対する愛の故に蔽いを除いてあらわし示すこと。天啓。
⇒けいじ‐しゅうきょう【啓示宗教】
けい‐じ【啓事】🔗⭐🔉
けい‐じ【啓事】
天子などに、申し上げること。また、その書面。
けいじ‐しゅうきょう【啓示宗教】‥ケウ🔗⭐🔉
けいじ‐しゅうきょう【啓示宗教】‥ケウ
人間の理性・感情・宗教性に基づく自然宗教に対し、神の恩恵によって示されたものに基づく宗教。
⇒けい‐じ【啓示】
けい‐しゅ【稽首・啓首】🔗⭐🔉
けい‐しゅ【稽首・啓首】
(「稽」は傾に借用。「啓」は当て字)
①首が地につくまで体を屈して拝すること。稽顙けいそう。
②書簡文の終りに書く語。頓首。
けい‐しょ【啓所】🔗⭐🔉
けい‐しょ【啓所】
啓陣けいじんの人の詰所。
けい‐しょう【啓将】‥シヤウ🔗⭐🔉
けい‐しょう【啓将】‥シヤウ
啓陣けいじんに立つ六衛府の人びとを指揮する者。
けい‐しょう【啓請】‥シヤウ🔗⭐🔉
けい‐しょう【啓請】‥シヤウ
〔仏〕法会の開始に先立って、その趣旨を啓白し、本尊たる仏・菩薩などの来臨を奉請すること。
けい‐じょう【啓上】‥ジヤウ🔗⭐🔉
けい‐じょう【啓上】‥ジヤウ
申し上げること。「一筆―」
けい‐しょき【啓書記】🔗⭐🔉
けい‐しょき【啓書記】
祥啓しょうけいの通称。
けい‐じん【啓陣】‥ヂン🔗⭐🔉
けい‐じん【啓陣】‥ヂン
平安時代、立后・立太子の儀などに六衛府りくえふの官人が護衛に立つこと。
けい・す【啓す】🔗⭐🔉
けい・す【啓す】
〔他サ変〕
①三宮・東宮に言上する。申し上げる。→奏する。枕草子3「よきに奏し給へ―・し給へ」
②文書で申しのべる。平家物語7「進退に迷うて、案内を―・する所なり」
けい‐そう【啓奏】🔗⭐🔉
けい‐そう【啓奏】
陛下に申し上げること。意見をたてまつること。
けい‐たつ【啓達】🔗⭐🔉
けい‐たつ【啓達】
手紙などで、申し上げること。日葡辞書「ワザトケイタッセシメソロ」
けい‐ちつ【啓蟄】🔗⭐🔉
けい‐ちつ【啓蟄】
(蟄虫、すなわち冬ごもりの虫がはい出る意)二十四節気の一つ。太陽の黄経が345度の時で、2月の節せつ。太陽暦の3月5日頃に当たる。驚蟄。〈[季]春〉
けい‐てん【啓典】🔗⭐🔉
けい‐てん【啓典】
唯一至高の神の啓示を記した書。コーラン、モーセ五書、詩篇、福音書など。
⇒けいてん‐の‐たみ【啓典の民】
けいてん‐の‐たみ【啓典の民】🔗⭐🔉
けいてん‐の‐たみ【啓典の民】
啓典を信ずる民。コーランによれば、トーラーをもつユダヤ教徒、福音書をもつキリスト教徒がこれに含まれ、ムスリムと本質的に同じ信仰の持主とされる。
⇒けい‐てん【啓典】
けい‐ばい【啓培】🔗⭐🔉
けい‐ばい【啓培】
(啓発培養の略)知識をひらき養うこと。
けい‐はつ【啓発】🔗⭐🔉
けい‐はつ【啓発】
知識をひらきおこし理解を深めること。「彼の著書に大いに―された」。「自己―」
けい‐びゃく【啓白】🔗⭐🔉
けい‐びゃく【啓白】
①神仏などにつつしんで申し上げること。また、その文や詞。宇治拾遺物語10「浄蔵、本尊に―して」
②経文の一部分だけを読むこと。
⇒けいびゃく‐の‐かね【啓白の鐘】
けいびゃく‐の‐かね【啓白の鐘】🔗⭐🔉
けいびゃく‐の‐かね【啓白の鐘】
啓白の詞を述べようとする時に鳴らす鐘。
⇒けい‐びゃく【啓白】
けい‐ひん【啓稟】🔗⭐🔉
けい‐ひん【啓稟】
つつしんで申し上げること。
けい‐へい【啓閉】🔗⭐🔉
けい‐へい【啓閉】
①開くことと閉じること。あけたて。開閉。
②[左伝僖公5年、注]立春・立夏(啓)と立秋・立冬(閉)。
けい‐めい【啓明】🔗⭐🔉
けい‐めい【啓明】
明けの明星みょうじょう。金星。
けい‐もう【啓蒙】🔗⭐🔉
けい‐もう【啓蒙】
(「啓」はひらく、「蒙」はくらい意)無知蒙昧もうまいな状態を啓発して教え導くこと。〈文明本節用集〉。「大衆を―する」
⇒けいもう‐しそう【啓蒙思想】
⇒けいもう‐ぜったい‐くんしゅ【啓蒙絶対君主】
⇒けいもう‐てき【啓蒙的】
けいもう‐しそう【啓蒙思想】‥サウ🔗⭐🔉
けいもう‐しそう【啓蒙思想】‥サウ
ヨーロッパ思想史上、17世紀末葉に起こり18世紀後半に至って全盛に達した旧弊打破の革新的な思想。人間的・自然的理性(悟性)を尊重し、宗教的権威に反対して人間的・合理的思惟の自律を唱え、正しい立法と教育を通じて人間生活の進歩・改善、幸福の増進を行うことが可能であると信じ、宗教・政治・社会・教育・経済・法律の各方面にわたって旧慣を改め新秩序を建設しようとした。オランダ・イギリスに興り、フランス・ドイツに及び、フランス革命を思想的に準備する役割を果たした。代表者にイギリスのロック・ヒューム、フランスのモンテスキュー・ヴォルテールおよび百科全書派、ドイツのウォルフ・レッシング・カントなど。啓蒙主義。
⇒けい‐もう【啓蒙】
けいもう‐ぜったい‐くんしゅ【啓蒙絶対君主】🔗⭐🔉
けいもう‐ぜったい‐くんしゅ【啓蒙絶対君主】
(enlightened despot)18世紀のヨーロッパ諸国で、啓蒙思想の影響のもとに、絶対主義の枠内で富国強兵を目指す上からの近代化のため、若干の改革や進歩的政策を行なった開明的な君主。プロイセンのフリードリヒ大王、オーストリアのヨーゼフ2世、ロシアのエカテリーナ2世など。啓蒙専制君主。
⇒けい‐もう【啓蒙】
けいもう‐てき【啓蒙的】🔗⭐🔉
けいもう‐てき【啓蒙的】
蒙をひらき教え導くさま。「―な本」
⇒けい‐もう【啓蒙】
けいもうのべんしょうほう【啓蒙の弁証法】‥ハフ🔗⭐🔉
けいもうのべんしょうほう【啓蒙の弁証法】‥ハフ
ホルクハイマーとアドルノがアメリカ亡命中に執筆したフランクフルト学派の代表的著作。1947年刊。ギリシアに始まった啓蒙的理性が、技術による外的自然の支配および道徳による内的自然の支配を通じて道具的理性となり、やがて野蛮と暴力へと逆転する過程を描く。
けい‐よく【啓沃】🔗⭐🔉
けい‐よく【啓沃】
心に思うことを君主の心にそそぎ入れること。主君を善導し補佐すること。
[漢]啓🔗⭐🔉
啓 字形
筆順
〔口部8画/11画/常用/2328・373C〕
[
] 字形
〔口部8画/11画〕
〔音〕ケイ(漢)
〔訓〕ひらく (名)ひろ・ひろし
[意味]
①ひらく。開放する。(夜が)明ける。「啓蟄けいちつ・啓明」
②人の無知をひらいて物事がわかるようにする。「啓蒙けいもう・啓発・啓示」
③口をひらいて考えを述べる。申す。「拝啓・啓上・啓白けいびゃく・けいはく」
④先導する。さきばらい。「行啓」
[解字]
会意。「戶」+「攵」(=手の動作)+「口」。閉じた戸を手で開く。口をひらいて述べる意。[
][
]は異体字。
[下ツキ
還啓・行啓・謹啓・粛啓・中啓・追啓・天啓・拝啓・復啓






大辞林の検索結果 (36)
カイタク-くうこう【啓徳空港】🔗⭐🔉
カイタク-くうこう ―クウカウ 【啓徳空港】
〔Kaitak〕
香港の九竜地区,都心部の北東にある国際空港。1928年英国空軍基地として開設。
けい【啓】🔗⭐🔉
けい [1] 【啓】
(1)手紙の最初に用いる語。「拝啓」より敬意が低い。
(2)皇太子・三后に申し上げること。また,その文書。
(3)奈良時代の私文書の様式の一。個人間の往復文書に用いられたもの。
けい-かい【啓開】🔗⭐🔉
けい-かい [0] 【啓開】 (名)スル
ひらくこと。特に,水中の障害物を除いて,船が航行できるようにすること。
けい-がん【啓龕】🔗⭐🔉
けい-がん [0] 【啓龕】
「開帳(カイチヨウ){(1)}」に同じ。
けい-こう【啓行】🔗⭐🔉
けい-こう ―カウ [0] 【啓行】 (名)スル
(1)先導すること。先払い。
(2)旅立つこと。
けい-こく【啓告】🔗⭐🔉
けい-こく [0] 【啓告】 (名)スル
もうしあげること。上申。
けい-じ【啓示】🔗⭐🔉
けい-じ [0] 【啓示】 (名)スル
(1)明らかに表し示すこと。「その大衆に無限の権力を―する時/西国立志編(正直)」
(2)人の力では知り得ないことを神が教え示すこと。
けいじ-しゅうきょう【啓示宗教】🔗⭐🔉
けいじ-しゅうきょう ―ケウ [4] 【啓示宗教】
恩寵(オンチヨウ)や奇跡など,通常の人間理性を超越する神の働きによって成り立つ宗教。
→自然宗教(1)
けいじ-ぶんがく【啓示文学】🔗⭐🔉
けいじ-ぶんがく [4] 【啓示文学】
「黙示(モクシ)文学」に同じ。
けい-じょう【啓上】🔗⭐🔉
けい-じょう ―ジヤウ [0] 【啓上】 (名)スル
「言うこと」のへりくだった言い方。申し上げること。多く書簡で用いる。「一筆―」
けい-じん【啓陣】🔗⭐🔉
けい-じん ―ヂン 【啓陣】
平安時代,皇后・皇太子の行啓の際に六衛府の官人が護衛に立つこと。
けい・する【啓する】🔗⭐🔉
けい・する [3] 【啓する】 (動サ変)[文]サ変 けい・す
(1)皇太子や皇后・皇太后・太皇太后に申し上げる。
→奏する
(2)身分の高い人に申し上げる。「案内を―・する所也/平家 7」
けい-そう【啓奏】🔗⭐🔉
けい-そう [0] 【啓奏】
天皇や皇后に申し上げること。
けい-たつ【啓達】🔗⭐🔉
けい-たつ [0] 【啓達】 (名)スル
文書で申し入れること。また,手紙を出すこと。
けい-ちつ【啓蟄】🔗⭐🔉
けい-ちつ [0] 【啓蟄】
二十四節気の一。太陽の黄経が三四五度になったときをいい,現行の太陽暦で三月六日頃。二月節気。また,このころ冬ごもりをしていた虫が穴から出てくることをいう。[季]春。《―の土くれ躍り掃かれけり/吉岡禅寺洞》
けい-てき【啓廸】🔗⭐🔉
けい-てき [0] 【啓廸】 (名)スル
ひらき導くこと。啓発。
けいてきしゅう【啓廸集】🔗⭐🔉
けいてきしゅう ケイテキシフ 【啓廸集】
医学書。曲直瀬道三(マナセドウサン)撰述。八巻。1571年(元亀2)成る。中国の医書をもとに簡潔にまとめたもので,後世,医家の規範となった。
けい-てん【啓典】🔗⭐🔉
けい-てん [0] 【啓典】
神の啓示を記した書。コーラン・福音書など。
けい-ばい【啓培】🔗⭐🔉
けい-ばい [0] 【啓培】 (名)スル
〔「啓発培養」の略〕
知識を得させ,教え導くこと。教養ある人間に育てること。
けい-はく【啓白】🔗⭐🔉
けい-はく [1][0] 【啓白】
⇒けいびゃく(啓白)
けい-はつ【啓発】🔗⭐🔉
けい-はつ [0] 【啓発】 (名)スル
人々の気がつかないような物事について教えわからせること。「大いに―された」
けい-びゃく【啓白】🔗⭐🔉
けい-びゃく [1][0] 【啓白】 (名)スル
〔「けいひゃく」「けいはく」とも〕
(1)神仏などに言上すること。特に法会などで,その趣旨や願意を申し述べること。また,その文。「御立願あり。全玄法印是を―す/平家 3」
(2)経文の最初の部分だけを読むこと。
けいびゃく-の-かね【啓白の鐘】🔗⭐🔉
けいびゃく-の-かね 【啓白の鐘】
啓白{(1)}の際に打ち鳴らす鐘。「導師高座の上にて―打鳴しける時より/太平記 23」
けい-へい【啓閉】🔗⭐🔉
けい-へい [0] 【啓閉】
(1)開くことと閉じること。
(2)立春・立夏(=啓)と立秋・立冬(=閉)。
けい-めい【啓明】🔗⭐🔉
けい-めい [0] 【啓明】
明けの明星。金星。
けいめい-かい【啓明会】🔗⭐🔉
けいめい-かい ―クワイ 【啓明会】
1919年(大正8)下中弥三郎を中心に埼玉県下の教員によって結成された,日本最初の教員労働組合。翌年日本教員組合啓明会へと発展,26年には教化運動啓明会と改名した。
けい-もう【啓蒙】🔗⭐🔉
けい-もう [0] 【啓蒙】 (名)スル
人々に新しい知識を与え,教え導くこと。「庶民を―する」
けいもう-しそう【啓蒙思想】🔗⭐🔉
けいもう-しそう ―サウ [5] 【啓蒙思想】
一八世紀フランスを中心としてヨーロッパ全域に広がった革新的思想。キリスト教会などの伝統的権威から解放された理性の使用を公衆に促し,人類の普遍的進歩を図った。フランスではデカルト的体系への批判を伴った。フランスのボルテール・百科全書派,イギリスのロック・ヒュームが代表。啓蒙主義。
けいもう-せんせい-くんしゅ【啓蒙専制君主】🔗⭐🔉
けいもう-せんせい-くんしゅ [9] 【啓蒙専制君主】
一八世紀ヨーロッパにおいて,啓蒙思想の影響下に後進的な自国の近代化を推進した専制君主。プロイセンのフリードリヒ二世,ロシアのエカテリーナ二世が代表的。
けいもう-てき【啓蒙的】🔗⭐🔉
けいもう-てき [0] 【啓蒙的】 (形動)
(1)人々に新しい知識を与え,教え導こうとするさま。
(2)初学者向きにわかりやすく教えるさま。「―な本」
けいもうのべんしょうほう【啓蒙の弁証法】🔗⭐🔉
けいもうのべんしょうほう ―ベンシヨウハフ 【啓蒙の弁証法】
〔原題 (ドイツ) Dialektik der Aufkl
rung〕
社会理論書。ホルクハイマーとアドルノの共著。1947年刊。啓蒙的理性がその道具的・抑圧的性格のため,神話・野蛮を克服するどころか必然的にそれへと逆転することを示し,鋭い文明批判を行なった。

けい-よく【啓沃】🔗⭐🔉
けい-よく [0] 【啓沃】 (名)スル
臣下が君主に,正しいと信ずることを申し上げること。「允成が―の功も少くなかつたらしい/渋江抽斎(鴎外)」
けいじ【啓示】(和英)🔗⭐🔉
けいはつ【啓発】(和英)🔗⭐🔉
けいもう【啓蒙】(和英)🔗⭐🔉
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