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たみ【民】🔗⭐🔉
たみ【民】
①統治されている人々。臣民。また、国家社会を形づくる人。人民。万葉集11「宮材みやき引く泉の杣そまに立つ―の息いこふ時無く恋ひわたるかも」
②キリスト教で、神に導かれる民族ないし共同体。
⇒民の竈
⇒民の草葉
⇒民の口を防ぐは水を防ぐよりも甚だし
⇒民の煙
⇒民は之に由らしむべし、之を知らしむべからず
○民の竈たみのかまど🔗⭐🔉
○民の草葉たみのくさば🔗⭐🔉
○民の草葉たみのくさば
人民を草にたとえた語。民草。拾遺和歌集愚草下「治まれる―を見せがほになびく田面の秋の初風」
⇒たみ【民】
○民の口を防ぐは水を防ぐよりも甚だしたみのくちをふせぐはみずをふせぐよりもはなはだし🔗⭐🔉
○民の口を防ぐは水を防ぐよりも甚だしたみのくちをふせぐはみずをふせぐよりもはなはだし
[史記周本紀]言論の自由を束縛することは、水をせきとめるよりも困難で、それ以上に危険だ、というたとえ。
⇒たみ【民】
○民の煙たみのけぶり🔗⭐🔉
○民の煙たみのけぶり
民衆が炊事するために出る煙。新勅撰和歌集釈教「けふ立つる―の絶えざらば」
⇒たみ【民】
たみ‐の‐つかさ【民部省】
⇒みんぶしょう。新勅撰和歌集雑「治まれる―のみつぎ物ふたたびきくも命なりけり」
⇒たみのつかさ‐の‐かみ【民部卿】
たみのつかさ‐の‐かみ【民部卿】
⇒みんぶきょう
⇒たみ‐の‐つかさ【民部省】
たみの‐の‐しま【田蓑の島】
今の大阪市西淀川区佃島の辺とする説が有力。(歌枕) 神楽歌、難波潟「難波潟潮満ちくればあま衣、あま衣―にたづ立ちわたる」
○民は之に由らしむべし、之を知らしむべからずたみはこれによらしむべしこれをしらしむべからず🔗⭐🔉
○民は之に由らしむべし、之を知らしむべからずたみはこれによらしむべしこれをしらしむべからず
[論語泰伯]人民を為政者の方策に従わせることはできるが、その理由を理解させることは難しい。俗に、人民はただ従わせればよく、理由や意図を説明する必要はない。由らしむべし知らしむべからず。
⇒たみ【民】
タミフル【Tamiflu】
インフルエンザ治療薬オセルタミビルの商品名。
たみや【田宮】
姓氏の一つ。
⇒たみや‐とらひこ【田宮虎彦】
たみや‐とらひこ【田宮虎彦】
作家。東京生れ。東大卒。一見嗜虐的な自己抑制や庶民的ヒューマニズムを独特の抒情が貫く。作「霧の中」「絵本」「落城」「足摺岬」など。自殺。(1911〜1988)
田宮虎彦
撮影:石井幸之助
⇒たみや【田宮】
た‐みょう【他名】‥ミヤウ
①ほかのな。別名。
②他家の名跡みょうせき。
タミル【Tamil】
南インドのタミル‐ナドゥ州を故地とするドラヴィダ語系のタミル語を話す人々の総称。水稲耕作のほか古くから交易に従事。スリランカに古くから移住して少数民族を構成するほか、インド中央高地や東南アジア、東・南アフリカ、フィジーなどにも移住。
⇒タミル‐ご【タミル語】
タミル‐ご【タミル語】
(Tamil)インド南部・スリランカで用いられている言語。インドのタミル‐ナドゥ州の公用語、スリランカの国語の一つ。ドラヴィダ語族の中の南ドラヴィダ語派に属する。
⇒タミル【Tamil】
タミル‐ナドゥ【Tamil Nadu】
インド南部、ベンガル湾に面する州。主要産業は農業だが、近年、IT産業も隆盛。州都チェンナイ(マドラス)。
だ‐みん【惰民】
貧困者。その原因が怠惰にあるとして言った語。福田英子、妾の半生涯「優柔なる当局および―の眠りを覚さましくれでは已やむまじ」
だ‐みん【惰眠】
①なまけてねむること。「―をむさぼる」
②のらくらして働かないこと。活気のないこと。
た・む【回む・廻む】
〔自上二〕
めぐる。まわる。万葉集11「岡の崎―・みたる道を人な通ひそ」
た・む【彩む】
〔他四〕
いろどる。彩色する。だむ。正治百首「色添ふる絵島が浦の月をまたうす―・みわたる夕霞かな」
た・む【訛む】
〔自四〕
(後には「だむ」「だぶ」とも)言葉がなまる。発音がにごる。源氏物語常夏「こはごはしく、言葉―・みて」
た・む【溜む】
〔他下二〕
⇒ためる(下一)
た・む【矯む】
〔他下二〕
⇒ためる(下一)
ダム【dam】
発電・利水・治水などの目的で水をためるために、河川・渓谷などを横切って築いた工作物とその付帯構造物の総称。ロックフィル‐ダム・アーチ‐ダム・アース‐ダム・重力ダムなどがある。堰堤えんてい。
ダム
アーチ‐ダム【arch dam】
重力ダム
ロック‐フィル‐ダム【rock-fill dam】
アース‐ダム【earth dam】
だ・む【彩む】
〔他四〕
⇒たむ。日葡辞書「エノグ(絵具)デダム」
だ・む【訛む】
〔自四〕
⇒たむ
た‐むかい【手向い】‥ムカヒ
(→)「てむかい」に同じ。神武紀「人はいへども―もせず」
た‐む・く【手向く】
〔他下二〕
⇒たむける(下一)
た‐むけ【手向け】
①たむけること。神仏や死者の霊に物を供えること。万葉集3「八十隈坂やそくまさかに―せば過ぎにし人にけだしあはむかも」
②旅のはなむけ。餞別。後撰和歌集別「あだ人の―に折れる桜花」。「―の言葉」
③(そこで道祖神にたむけをするからいう)越えて行く坂道の上。峠。万葉集15「かしこみと告のらずありしをみ越路の―に立ちて妹が名告りつ」
⇒たむけ‐うた【手向け歌】
⇒たむけ‐ぐさ【手向け草】
⇒たむけ‐の‐かみ【手向けの神】
⇒たむけ‐ばな【手向け花】
⇒たむけ‐みず【手向け水】
⇒たむけ‐やま【手向山】
たむけ‐うた【手向け歌】
神仏のたむけに詠んでささげるうた。草根集「―天つ国つの社よりかずを尽して神や受くらむ」
⇒た‐むけ【手向け】
たむけ‐ぐさ【手向け草】
①旅人が行路の安全を祈るために神に供える品。布・糸・木綿ゆうなど。万葉集1「白波の浜松が枝の―幾代までにか年の経ぬらむ」
②桜・松・菫花の異称。
⇒た‐むけ【手向け】
たむけ‐の‐かみ【手向けの神】
旅人が道中の安全を祈るために幣物を手向ける峠などの神。万葉集17「となみ山―に幣ぬさまつりあが乞ひ祈のまく」
⇒た‐むけ【手向け】
たむけ‐ばな【手向け花】
神仏・死者の霊などにたむける花。好色五人女4「―とて咲きおくれし桜を一本持たせけるに」
⇒た‐むけ【手向け】
たむけ‐みず【手向け水】‥ミヅ
死者の霊にたむける水。武家義理物語「泪なみだを子どもの―となし」
⇒た‐むけ【手向け】
たむけ‐やま【手向山】
道路や坂の神など、幣帛をたむけることにきまっている所。またそれのある山。一般的な名から固有名詞になったところも多い。特に奈良市若草山の西方の一部を指す。古今和歌集旅「このたびはぬさもとりあへず―紅葉の錦神のまにまに」
⇒た‐むけ【手向け】
たむけやま‐はちまんぐう【手向山八幡宮】
奈良市の手向山にある神社。応神天皇・姫大神・仲哀天皇・神功皇后をまつり、東大寺の鎮守として往古朝廷の崇敬が厚かった。手向山神社。
手向山八幡宮
撮影:的場 啓
た‐む・ける【手向ける】
〔他下一〕[文]たむ・く(下二)
①神仏や死者の霊に物をささげる。万葉集6「栗栖くるすの小野の萩の花散らむ時にし行きて―・けむ」。「花を―・ける」
②旅立つ人にはなむけをする。新古今和歌集雑「老いぬともまたもあはむと行く年に涙の玉を―・けつるかな」
ダム‐こ【ダム湖】
川の流れをダムでせきとめてできた人工湖。
ダム‐サイト【damsite】
ダム建設用地。
たむ‐さけ【甜酒】
味のよい酒。美酒。うまざけ。神代紀下「天の―を醸かみて嘗にいなえす」
た‐むし【田虫・頑癬】
白癬はくせん菌の寄生による皮膚疾患。陰嚢・股間に多く発生、初め赤褐色の小結節を生じ、のち輪状に蔓延。かゆみが甚だしい。〈文明本節用集〉
たむしば
モクレン科の小高木。幹や枝は灰色で、長楕円形の葉を互生。春、コブシに似た6弁の白花をつける。雄しべは多数。秋に細長く凹凸のある集合果をつけ、開裂して真紅の種子を垂下する。山地、特に日本海側の落葉林に生ずる。カムシバ。
た‐むだ・く【拱く】
〔自四〕
両手をくむ。こまぬく。たんだく。万葉集6「―・きてわれはいまさむ」。類聚名義抄「拱、タムダク・テヲタムタク」
タムタム【tamtam】
打楽器。東洋の大型の銅鑼どらに起源し、近世ヨーロッパに渡ったもの。銅製の部厚な円盤を1本撥ばちで打つ。
ダムダム‐だん【ダムダム弾】
(dumdum)(1886年、イギリスがインドのカルカッタ付近のダムダム造兵廠で製造したからいう)銃弾の一種。人体に命中すると、裂けて傷を大きくし、残酷を極める。1899年第1回ハーグ会議で使用禁止を宣言。
た‐むなで【た空手】
(タは接頭語)手に何も持たないこと。からて。すで。景行紀「―に行いでます」
たむら【屯・党】
(→)「たむろ」に同じ。推古紀(岩崎本)平安中期点「人皆党タムラ有り」
たむら【田村】
福島県中東部、阿武隈高原の中央に位置する市。あぶくま洞・入水いりみず鍾乳洞がある。人口4万3千。
たむら【田村】
姓氏の一つ。
⇒たむら‐あきこ【田村秋子】
⇒たむら‐そうりゅう【田村宗立】
⇒たむら‐としこ【田村俊子】
⇒たむら‐りゅういち【田村隆一】
たむら【田村】
能。修羅物。清水寺の縁起と、坂上田村麻呂が観音の助けで東夷を平定したことを脚色。
たむら‐あきこ【田村秋子】
女優。本名、伴田秋子。東京生れ。夫の友田恭助と築地座を結成、文学座創立にも参加。(1905〜1983)
⇒たむら【田村】
たむらか・す【誑かす】
〔他四〕
(→)「たぶらかす」に同じ。〈字鏡集〉
たむら‐じんじゃ【田村神社】
香川県高松市一宮町にある元国幣中社。祭神は倭迹迹日百襲姫命やまとととひももそひめのみことほか。讃岐国一の宮。
たむら‐そう【田村草】‥サウ
キク科の多年草。高さ1〜2メートル。葉は互生して羽状に深裂。夏、淡紅紫色のアザミに似た美しい頭状花を開くが、全草には棘とげはない。タマボウキ。
たむら‐そうりゅう【田村宗立】‥リフ
画家。丹波生れ。ワーグマンについて西洋画法を学び、京都の画壇に重きをなす。作「果蔬図」。(1846〜1918)
⇒たむら【田村】
たむら‐としこ【田村俊子】
小説家。本姓、佐藤。東京浅草生れ。日本女子大中退。幸田露伴の門に入る。小説家田村松魚に嫁す。初期は自我解放の意欲が見られたが、次第に情痴に流れた。作「あきらめ」「木乃伊ミイラの口紅」など。(1884〜1945)
⇒たむら【田村】
たむら‐りゅういち【田村隆一】
詩人。東京生れ。明大卒。第二次大戦後、鮎川信夫らと「荒地」を創刊。戦後詩の旗手として幅広く活躍。作「四千の日と夜」「言葉のない世界」など。(1923〜1998)
⇒たむら【田村】
たむろ【屯】
①集合した軍隊。また、その場所。春秋経伝集解文永弘安点「局タムロを」。成唯識論述記序釈「群、多牟呂」
②仲間やある職業の者が集まること。また、その場所。滑稽本、妙竹林話七偏人「奴等が―のその場所は」
③もと東京市中の警察署また巡査の駐在所の称。
⇒たむろ‐じょ【屯所】
たむろ‐じょ【屯所】
たむろする所。軍兵や巡査の駐在する所。とんしょ。
⇒たむろ【屯】
たむろ・する【屯する】
〔自サ変〕
人が群れ集まる。「喫茶店に―・する学生」
ため
相手と同程度の地位であることをいう俗語。「―口ぐち」「―を張る」
ため【為】
(助詞「の」「が」或いは用言の連体形につづく)
①利益。利得。幸福。源氏物語末摘花「かの翁の―までかみしもおぼしやりて奉り給ふ」。「世の―、人の―に働く」
②(利益を期する意から)目的。万葉集7「山高み夕日隠りぬ浅茅原後見む―にしめゆはましを」。万葉集12「時つ風吹飯ふけいの浜に出で居つつ購あかふ命は妹が―こそ」。「子供の教育の―に貯蓄する」
③その身の上にかかわること。…にとって。万葉集5「天地は広しといへど我あが―は狭さくやなりぬる」。平治物語「光頼卿は、信頼の―には、母方の伯父なるうへ、大力の剛の人なれば」。「―を思う」「自分の―には大切な恩人」
④因果関係を表す。ゆえ。せい。…によって。今昔物語集25「既に敵かたきの―に討たれにけりと思ひて」。「事故の―に死んだ」
⇒為にする
⇒為になる
ため【溜め】
①ためること。ためておく所。特に、糞尿をためておく所。
②江戸品川・浅草両所にあった溜預ためあずけの囚人を入れた牢。
だ‐め【駄目】
①囲碁で、双方の境にあって、どちらの地にもならない空所。偐にせ紫田舎源氏「碁を打ち果てて、此所は―そこにも二目と言ふさへも」
②しても効のないこと。役に立たないこと。むだ。無益。「今更わびても―だ」「―な男」
③してはいけないこと。してもできないこと。「人のまねは―だ」「今日中はとても―だ」
⇒駄目で元元
⇒駄目を押す
⇒駄目を出す
⇒駄目を踏む
ため‐あい【為合】‥アヒ
ためになるよいこと。
ため‐あずけ【溜預】‥アヅケ
江戸幕府が重病および15歳以下の犯罪人にとった囚禁の措置。品川・浅草両所にあった非人小屋の溜ために預け、平癒・成長を待って刑を執行した。非人預。
ため‐い【溜井】‥ヰ
用水をためておく井。
ため‐いき【溜息】
失望・心配または感心したときなどに長くつく息。長息。大息。義経記7「武蔵坊余りの嬉しさに腰を抑へ、空へ向ひて―ついてぞ居たりける」。「思わず―をつく」
ため‐いけ【溜池】
灌漑用などの水をためておく人工の池。
ため‐いろ【溜色】
あずき色。→ためぬり(溜塗)
ダメージ【damage】
痛手。打撃。損害。「―を受ける」
ため‐お・く【溜め置く】
〔他五〕
ためておく。たくわえておく。集めておく。
ため‐おけ【溜桶】‥ヲケ
酒・醤油などの液体、または肥料などを入れておき、または運ぶのに用いる桶。
だめ‐おし【駄目押し】
駄目を押すこと。念のために更に念をおすこと。「―の得点」
ため‐がき【為書】
書画の落款らっかんに、誰のために、何のために書いたものかを書き添えること。また、その字句。
ため‐ぐち【ため口】
相手と対等の立場でものを言うこと。その口のきき方。→ため
ため‐こ・む【溜め込む】
〔他五〕
ためてたくわえておく。さかんにためる。「小金を―・む」
ためし【例・様】
先例。前例。また、基準・模範・証拠などになるような例。源氏物語桐壺「楊貴妃の―も引き出でつべうなり行くに」。蜻蛉日記上「天下の人の品高きやととはん―にもせよかし」。「そんな事は聞いた―がない」
ためし【試し・験】
ためすこと。こころみること。「ものは―」「―にやってみよう」
⇒ためし‐ぎり【試し斬り】
⇒ためし‐ざね【試札】
⇒ためし‐ざら【試し皿】
⇒ためし‐ざん【試し算】
⇒ためし‐もの【試し物】
ためし‐ぎり【試し斬り】
刀剣などの利鈍を試みるために、人などを斬ること。
⇒ためし【試し・験】
ためし‐ざね【試札】
ためしに使う鎧よろいのさね。〈日葡辞書〉
⇒ためし【試し・験】
ためし‐ざら【試し皿】
墨または絵具の濃淡を加減するのに用いる皿。
⇒ためし【試し・験】
ためし‐ざん【試し算】
計算の結果の正誤をみるためにする再度の計算。検算。
⇒ためし【試し・験】
ためし‐もの【試し物】
①ためしに用いるもの。
②ためしぎりに供するもの。浄瑠璃、大経師昔暦「首を切られ手足をもがれ―になるとても」
⇒ためし【試し・験】
ため‐す【溜簀】
魚を溜めておくために、川の中などに設けておく簀。
ため・す【試す】
〔他五〕
実際について真偽・良否などを調べてみる。こころみる。験する。平家物語5「修行といふはいか程の大事やらん、―・いて見ん」。「人柄を―・す」「切れ味を―・す」
ため‐ずき【溜漉き】
紙の手漉き法の一つ。パルプ状にした紙料を、簀すですくい上げ、漉桁すきげたの上桁の中に溜め、あるいは揺り動かして水を切り、紙の層を作る。中国古来の方法で、広く世界に行われる。↔流し漉ずき
ため‐ずく【為尽】‥ヅク
その人のためを思ってつくすこと。また、そのように見せかけること。傾城禁短気「実らしくお―を申す時」
ため‐すじ【為筋】‥スヂ
利益になる方法。また、商家にとってもうかる客。おためすじ。
だめ‐だし【駄目出し】
(もと演劇用語)仕事や行為を不採用・不可とすること。
ため‐つ・く【矯め付く】
〔他下二〕
折目正しくつくろう。きちんとする。日本永代蔵1「袴・肩衣―・け」
ためつ‐すがめつ【矯めつ眇めつ】
(ツは助動詞)いろいろの向きから、よくよく見るさま。とみこうみ。浄瑠璃、吉野都女楠「右へ廻り左へ向き、―見れば見るほど疑ひもなき我が子の高家」
だめ‐づまり【駄目詰り】
囲碁で、一団の石の周囲の空点が詰まり、打つ手が不自由になること。
ため‐つ‐もの【味物】
①食物。うまいもの。味わうべき物。古事記上「鼻口又尻より種種くさぐさの―を取り出して」
②大嘗会だいじょうえの時、臣下に賜る酒や食物の総称。



みん【民】🔗⭐🔉
みん【民】
たみ。一般の人。官位などのない人。治められる者。
みん‐い【民意】🔗⭐🔉
みん‐い【民意】
人民の意思。「―を問う」
みん‐えい【民営】🔗⭐🔉
みん‐えい【民営】
民間の経営。「―化」
⇒みんえい‐てつどう【民営鉄道】
みんえい‐てつどう【民営鉄道】‥ダウ🔗⭐🔉
みんえい‐てつどう【民営鉄道】‥ダウ
国営・公営以外の鉄道。私鉄。民鉄。
⇒みん‐えい【民営】
みん‐えん【民煙】🔗⭐🔉
みん‐えん【民煙】
民家から立ちのぼるかまどの煙。また、民家。
みん‐おく【民屋】‥ヲク🔗⭐🔉
みん‐おく【民屋】‥ヲク
(→)民家みんかに同じ。
みん‐か【民家】🔗⭐🔉
みん‐か【民家】
人が住む家屋。庶民の住宅。人家。民屋。
みん‐かい【民会】‥クワイ🔗⭐🔉
みん‐かい【民会】‥クワイ
①ゲルマンの首長が主宰する全自由民の集会。重要事項の審議と決定がなされ、訴訟の場でもあったという。
②古代ギリシア・ローマにおける、市民によって構成される議決機関。→コミティア
みん‐かつ【民活】‥クワツ🔗⭐🔉
みん‐かつ【民活】‥クワツ
民間活力の略。民間企業の資金力や事業能力。
みん‐かん【民間】🔗⭐🔉
みん‐かん【民間】
①人民のあいだ。世間。坊間。「―語源」
②公的な機関に属さないこと。「―活力」
⇒みんかん‐がいこう【民間外交】
⇒みんかん‐ぎんこう【民間銀行】
⇒みんかん‐じん【民間人】
⇒みんかん‐しんこう【民間信仰】
⇒みんかん‐せつわ【民間説話】
⇒みんかん‐でんしょう【民間伝承】
⇒みんかん‐ほうそう【民間放送】
⇒みんかん‐りょうほう【民間療法】
みんかん‐がいこう【民間外交】‥グワイカウ🔗⭐🔉
みんかん‐がいこう【民間外交】‥グワイカウ
政府関係者によらず、芸術・文化・スポーツなどを通じて民間人によって行われる親善外交。
⇒みん‐かん【民間】
みんかん‐ぎんこう【民間銀行】‥カウ🔗⭐🔉
みんかん‐ぎんこう【民間銀行】‥カウ
民間の銀行。普通銀行。中央銀行・特殊銀行に対していう。
⇒みん‐かん【民間】
みんかん‐じん【民間人】🔗⭐🔉
みんかん‐じん【民間人】
公的機関に属さない人。また、軍人でない人。「―による諮問機関」
⇒みん‐かん【民間】
みんかん‐しんこう【民間信仰】‥カウ🔗⭐🔉
みんかん‐しんこう【民間信仰】‥カウ
民間に伝承されている信仰。民俗宗教。
⇒みん‐かん【民間】
みんかんせいよう【民間省要】‥エウ🔗⭐🔉
みんかんせいよう【民間省要】‥エウ
農政書。3編15巻。1721年(享保6)成り、8代将軍吉宗に献上。武州川崎宿の本陣・名主なぬし田中丘隅きゅうぐ著。民間の実態・意見を述べ、身分制議会的な構想も唱える。
みんかん‐せつわ【民間説話】🔗⭐🔉
みんかん‐せつわ【民間説話】
民間に口承されてきた物語。昔話。民譚みんだん。
⇒みん‐かん【民間】
みんかん‐でんしょう【民間伝承】🔗⭐🔉
みんかん‐でんしょう【民間伝承】
民間に行われてきた言語・生活・習俗・芸能その他の伝承。民俗。
⇒みん‐かん【民間】
みんかん‐ほうそう【民間放送】‥ハウ‥🔗⭐🔉
みんかん‐ほうそう【民間放送】‥ハウ‥
公共放送に対して、民間資本で設立し、放送広告料で経営する放送事業。日本ではラジオは1951年、テレビは53年発足。商業放送。民放。
⇒みん‐かん【民間】
みんかん‐りょうほう【民間療法】‥レウハフ🔗⭐🔉
みんかん‐りょうほう【民間療法】‥レウハフ
古来、民間で発見され伝承されてきた方法によって行う病気の治療法。木草を用いるもの、温灸・指圧・食餌療法などさまざまある。
⇒みん‐かん【民間】
みん‐きょ【民居】🔗⭐🔉
みん‐きょ【民居】
民家。民屋。
みん‐ぎょう【民業】‥ゲフ🔗⭐🔉
みん‐ぎょう【民業】‥ゲフ
民営の事業。民間事業。↔官業
みん‐ぐ【民具】🔗⭐🔉
みん‐ぐ【民具】
民衆の日常生活用具の総称。
みん‐げい【民芸】🔗⭐🔉
みん‐げい【民芸】
庶民の生活の中から生まれた、郷土的な工芸。実用性と素朴な美とが愛好される。民衆的工芸。大正末期、柳宗悦の造語。
⇒みんげい‐ひん【民芸品】
みんげい【民芸】(劇団)🔗⭐🔉
みんげい【民芸】
劇団名。滝沢修・宇野重吉らが、民衆芸術劇場(1947〜49年)をうけついで、50年結成。久保栄・三好十郎・木下順二らの創作劇や「セールスマンの死」「アンネの日記」などの翻訳劇を上演。新劇界の中心の一つとなる。正式名称、劇団民芸。
みんげい‐ひん【民芸品】🔗⭐🔉
みんげい‐ひん【民芸品】
庶民の生活から生まれた、地方色豊かな手工芸品。
⇒みん‐げい【民芸】
みん‐けん【民権】🔗⭐🔉
みんけん‐しゅぎ【民権主義】🔗⭐🔉
みんけん‐しゅぎ【民権主義】
孫文の唱えた三民主義の一つ。→三民主義。
⇒みん‐けん【民権】
みんけん‐とう【民権党】‥タウ🔗⭐🔉
みんけん‐とう【民権党】‥タウ
民権の拡張・維持を主義とする党派。明治初年、板垣退助らの一派が土佐で設立した立志社を初めとする。
⇒みん‐けん【民権】
みんけん‐ろん【民権論】🔗⭐🔉
みんけん‐ろん【民権論】
(→)自由民権論に同じ。
⇒みん‐けん【民権】
みん‐こ【民戸】🔗⭐🔉
みん‐こ【民戸】
民家。人民の家。
みんこう‐ちょう【民工潮】‥テウ🔗⭐🔉
みんこう‐ちょう【民工潮】‥テウ
中国で、内陸部農村から大都市に働き口を求めて流入する人口移動の潮流。1993年頃から盲流に代えて用いる語。
みん‐こく【民国】🔗⭐🔉
みん‐こく【民国】
中華民国の略。年号としても用いる。
みん‐ざい【民財】🔗⭐🔉
みん‐ざい【民財】
人民の財産。民帑みんど。
みん‐じ【民事】🔗⭐🔉
みん‐じ【民事】
私法上の法律関係において生起する現象またはこれに関連する事項。↔刑事。
⇒みんじ‐さいせい‐ほう【民事再生法】
⇒みんじ‐さいばん【民事裁判】
⇒みんじ‐じけん【民事事件】
⇒みんじ‐しっこう【民事執行】
⇒みんじ‐しっこう‐ほう【民事執行法】
⇒みんじ‐せきにん【民事責任】
⇒みんじ‐そしょう【民事訴訟】
⇒みんじ‐そしょう‐ほう【民事訴訟法】
⇒みんじ‐ちょうてい‐ほう【民事調停法】
⇒みんじ‐ぶ【民事部】
⇒みんじ‐ほう【民事法】
⇒みんじ‐ほぜん‐ほう【民事保全法】
みん‐じ【民治】‥ヂ🔗⭐🔉
みん‐じ【民治】‥ヂ
国民を治めるまつりごと。
みんじ‐さいせい‐ほう【民事再生法】‥ハフ🔗⭐🔉
みんじ‐さいせい‐ほう【民事再生法】‥ハフ
経済的に窮地にある債務者について、債権者との権利関係を調整しながら、その事業または経済生活の再生を図ることを目的とする法律。再生のための裁判上の手続等を定める。1999年制定。
⇒みん‐じ【民事】
みんじ‐じけん【民事事件】🔗⭐🔉
みんじ‐じけん【民事事件】
民事に関する訴訟事件。貸金返還・損害賠償など。広義には、行政事件をも含めていう。
⇒みん‐じ【民事】
みんじ‐しっこう【民事執行】‥カウ🔗⭐🔉
みんじ‐しっこう【民事執行】‥カウ
強制執行および担保権の実行のための裁判上の手続の総称。民事執行法に規定。
⇒みん‐じ【民事】
みんじ‐しっこう‐ほう【民事執行法】‥カウハフ🔗⭐🔉
みんじ‐しっこう‐ほう【民事執行法】‥カウハフ
民事執行に関する基本法典。民事訴訟法第6編・競売法を統合して、1979年制定。細目を定めるものに民事執行規則がある。
⇒みん‐じ【民事】
みんじ‐せきにん【民事責任】🔗⭐🔉
みんじ‐せきにん【民事責任】
債務不履行または不法行為による損害賠償責任のこと。金銭賠償が原則であるが、名誉毀損の場合には謝罪広告のような名誉回復措置も認められる。
⇒みん‐じ【民事】
みんじ‐そしょう【民事訴訟】🔗⭐🔉
みんじ‐そしょう【民事訴訟】
裁判所が私人の要求に基づき、法律を適用して当事者間の私法上の権利関係を確定し、紛争を解決する法律的手続。広義には、行政事件訴訟をも含めていう。
⇒みん‐じ【民事】
みんじ‐そしょう‐ほう【民事訴訟法】‥ハフ🔗⭐🔉
みんじ‐そしょう‐ほう【民事訴訟法】‥ハフ
民事訴訟に関する手続法。最初の民事訴訟法典は1890年(明治23)制定、1926年大改正(29年施行)。79年には第6編強制執行の部分が削除され、別に民事執行法が制定されたのち、96年に大改正し、口語化(98年施行)。
⇒みん‐じ【民事】
みんじ‐ちょうてい‐ほう【民事調停法】‥テウ‥ハフ🔗⭐🔉
みんじ‐ちょうてい‐ほう【民事調停法】‥テウ‥ハフ
民事に関する従来の各種の調停制度を統合整理した、民事紛争の調停に関する手続法。1951年制定。これにより借地借家調停法・小作調停法・商事調停法・金銭債務臨時調停法は廃止。
⇒みん‐じ【民事】
みんじ‐ぶ【民事部】🔗⭐🔉
みんじ‐ぶ【民事部】
裁判所で、民事事件を担当する部。
⇒みん‐じ【民事】
みんじ‐ほう【民事法】‥ハフ🔗⭐🔉
みんじ‐ほう【民事法】‥ハフ
民事に関する実体法と手続法の総称。民法・商法・民事訴訟法・人事訴訟手続法の類。↔刑事法。
⇒みん‐じ【民事】
みんじ‐ほぜん‐ほう【民事保全法】‥ハフ🔗⭐🔉
みんじ‐ほぜん‐ほう【民事保全法】‥ハフ
仮差押えおよび仮処分の手続ないし効力を規定した法律。それまで民事訴訟法・民事執行法に規定されていたものを統合して1989年制定。細則は民事保全規則に規定がある。
⇒みん‐じ【民事】
みん‐しゃ【民社】🔗⭐🔉
みん‐しゃ【民社】
旧制で府県社以下、郷社・村社・無格社の総称。諸社。↔官社
みんしゃ‐とう【民社党】‥タウ🔗⭐🔉
みんしゃ‐とう【民社党】‥タウ
1960年日本社会党を離党した右派系が西尾末広を中心に結成した政党。民主社会主義・議会制民主主義を標榜し、階級政党を否定。はじめ民主社会党、69年に民社党と改称。94年解党し、新進党に参加。
みん‐しゅ【民主】🔗⭐🔉
みん‐しゅ【民主】
(中国では古く、民の主すなわち君主の意に用いた)一国の主権が人民にあること。「―の治」
⇒みんしゅ‐か【民主化】
⇒みんしゅか‐どうめい【民主化同盟】
⇒みんしゅ‐こっか【民主国家】
⇒みんしゅ‐しゃかいしゅぎ【民主社会主義】
⇒みんしゅ‐じゆう‐とう【民主自由党】
⇒みんしゅ‐しゅぎ【民主主義】
⇒みんしゅしゅぎ‐ぶんがく【民主主義文学】
⇒みんしゅ‐しょとうは【民主諸党派】
⇒みんしゅ‐しんぽ‐とう【民主進歩党】
⇒みんしゅ‐せいじ【民主政治】
⇒みんしゅ‐てき【民主的】
⇒みんしゅ‐とう【民主党】
⇒みんしゅ‐どうめい【民主同盟】
みん‐じゅ【民需】🔗⭐🔉
みん‐じゅ【民需】
民間の需要。↔官需↔軍需
みん‐しゅう【民衆】🔗⭐🔉
みんしゅう‐げいじゅつ【民衆芸術】🔗⭐🔉
みんしゅう‐げいじゅつ【民衆芸術】
民衆が創り出す芸術。また、民衆のための芸術。日本では大正初年ロマン=ロランらの影響下に大杉栄らによって論じられ、詩壇でも白鳥省吾(1890〜1973)・富田砕花(1890〜1984)らの民衆詩派の台頭があった。プロレタリア文学の端緒。
⇒みん‐しゅう【民衆】
みんしゅう‐そしょう【民衆訴訟】🔗⭐🔉
みんしゅう‐そしょう【民衆訴訟】
私人が、自己の具体的な権利に直接は関係せず、一般民衆の資格で原告となって提起する訴訟。選挙訴訟・住民訴訟など。→行政訴訟。
⇒みん‐しゅう【民衆】
みんしゅう‐てき【民衆的】🔗⭐🔉
みんしゅう‐てき【民衆的】
民衆の生活・感情などをよく反映しているさま。また、民衆に関係あるさまや民衆を重んずるさま。大衆的。「―な芸能」
⇒みん‐しゅう【民衆】
みんしゅう‐ぼん【民衆本】🔗⭐🔉
みんしゅう‐ぼん【民衆本】
(Volksbuch ドイツ)印刷技術の発達に伴い15〜17世紀のドイツで民間に広く普及した安価な物語本。民間医学や暦などの実用本もあった。「国民文庫」とも訳した。
⇒みん‐しゅう【民衆】
みんしゅ‐か【民主化】‥クワ🔗⭐🔉
みんしゅ‐か【民主化】‥クワ
体制や機構が民主的に変わること。また、そのようにすること。「組織を―する」
⇒みん‐しゅ【民主】
みんしゅか‐どうめい【民主化同盟】‥クワ‥🔗⭐🔉
みんしゅか‐どうめい【民主化同盟】‥クワ‥
(→)民同に同じ。
⇒みん‐しゅ【民主】
みん‐しゅく【民宿】🔗⭐🔉
みん‐しゅく【民宿】
①民家に宿泊すること。民泊。
②一般民家が許可を得て営む簡易な宿泊施設。
みんしゅ‐こっか【民主国家】‥コク‥🔗⭐🔉
みんしゅ‐こっか【民主国家】‥コク‥
(Volksstaat ドイツ)民主政体をとる国家。民主主義の国。
⇒みん‐しゅ【民主】
みんしゅ‐しゃかいしゅぎ【民主社会主義】‥クワイ‥🔗⭐🔉
みんしゅ‐しゃかいしゅぎ【民主社会主義】‥クワイ‥
資本主義の改良を通じて社会主義を実現しようとする思想・立場。階級闘争を否定し、労資協調を説く。
⇒みん‐しゅ【民主】
みんしゅ‐じゆう‐とう【民主自由党】‥イウタウ🔗⭐🔉
みんしゅ‐じゆう‐とう【民主自由党】‥イウタウ
1948年結成された保守政党。初代総裁、吉田茂。民自党。→自由党3。
⇒みん‐しゅ【民主】
みんしゅ‐しゅぎ【民主主義】🔗⭐🔉
みんしゅ‐しゅぎ【民主主義】
(democracy)語源はギリシア語のdemokratiaで、demos(人民)とkratia(権力)とを結合したもの。権力は人民に由来し、権力を人民が行使するという考えとその政治形態。古代ギリシアの都市国家に行われたものを初めとし、近世に至って市民革命を起こした欧米諸国に勃興。基本的人権・自由権・平等権あるいは多数決原理・法治主義などがその主たる属性であり、また、その実現が要請される。山路愛山、社会主義管見「第一の要件は―を土台にした政府を作ることである」
⇒みん‐しゅ【民主】
みんしゅしゅぎ‐ぶんがく【民主主義文学】🔗⭐🔉
みんしゅしゅぎ‐ぶんがく【民主主義文学】
第二次大戦後の民主主義革命論を背景に、旧プロレタリア文学の流れを汲みながら、雑誌「新日本文学」(1946年創刊)を中心に広範な文学者の結集をめざした文学理念・運動・作品。
⇒みん‐しゅ【民主】
みんしゅ‐しょとうは【民主諸党派】‥タウ‥🔗⭐🔉
みんしゅ‐しょとうは【民主諸党派】‥タウ‥
中国で、共産党の指導を受け入れ、活動が公認されている政治団体。中国国民党革命委員会・中国民主同盟・中国民主建国会・中国民主促進会・中国農工民主党・中国致公党・九三学社・台湾民主自治同盟の総称で、中国人民政治協商会議の一翼をなす。
⇒みん‐しゅ【民主】
みんしゅ‐しんぽ‐とう【民主進歩党】‥タウ🔗⭐🔉
みんしゅ‐しんぽ‐とう【民主進歩党】‥タウ
台湾の政党、民進党の正称。
⇒みん‐しゅ【民主】
みんしゅ‐せいじ【民主政治】‥ヂ🔗⭐🔉
みんしゅ‐せいじ【民主政治】‥ヂ
民主主義に基づく政治。主権が人民にあり、人民の意思に基づいて運用される政治。↔独裁政治。
⇒みん‐しゅ【民主】
みんしゅ‐てき【民主的】🔗⭐🔉
みんしゅ‐てき【民主的】
民主主義にかなっているさま。民主主義に基づいていること。
⇒みん‐しゅ【民主】
みんしゅ‐とう【民主党】‥タウ🔗⭐🔉
みんしゅ‐とう【民主党】‥タウ
①(Democratic Party)共和党と共にアメリカ合衆国の二大政党の一つ。1792年民主共和党として結成、1828年現在の名称となる。州権尊重・大衆志向の傾向が強く、南北戦争後の経済発展の中では弱体化。1930年代にF.D.ルーズヴェルトの下で強固な支持基盤を確立した。
②㋐1947年日本進歩党を改組して結成された保守政党。翌年総裁芦田均を首班として、社会党・国民協同党との連立内閣を組織。49年分裂。
㋑1954年、分裂した自由党の一部と改進党との合同により結成された政党。総裁鳩山一郎。翌年末、保守合同により自由民主党となる。日本民主党。
㋒1996年、社会民主党・新党さきがけを離脱したグループを中心に結成された政党。98年新進党の解党を受けて新たに旗揚げ。2003年自由党(小沢一郎党首)と合併。
⇒みん‐しゅ【民主】
みんしゅ‐どうめい【民主同盟】🔗⭐🔉
みんしゅ‐どうめい【民主同盟】
中国の民主諸党派の一つ。1941年に結成された中国民主政団同盟を前身とし、知識人を中心に44年に成立。国民党独裁と国共内戦に反対。49年、中国共産党指導下の人民政治協商会議に参加、新政権の一翼を担う。
⇒みん‐しゅ【民主】
みん‐しょ【民庶】🔗⭐🔉
みん‐しょ【民庶】
一般の人民。庶民。
みん‐じょう【民情】‥ジヤウ🔗⭐🔉
みん‐じょう【民情】‥ジヤウ
①人民の生活の実情。民間の事情。「―視察」
②人民の心情。民心。「―を把握する」
みん‐しん【民心】🔗⭐🔉
みん‐しん【民心】
人民の心情。人心。民情。「―の安定を図る」「―が離れる」
みんしん‐とう【民進党】‥タウ🔗⭐🔉
みんしん‐とう【民進党】‥タウ
(Democratic Progressive Party)台湾の政党。1986年結成。台湾の住民自決を基本綱領とする。2000年総統選挙で国民党を破って政権党となる。正称、民主進歩党。DPP
みん‐せい【民生】🔗⭐🔉
みん‐せい【民生】
①人民の生活。人民の生計。伊藤博文、憲法義解30「―を愛護し」
②軍事用や産業用ではなく、一般向けであること。「―機器」「―品」
⇒みんせい‐いいん【民生委員】
⇒みんせい‐しゅぎ【民生主義】
みん‐せい【民政】🔗⭐🔉
みん‐せい【民政】
①人民の生活に関する政務。国民を直接の対象とする政治。
②君政(君主制)に対して、民主政治。
③軍政に対して、文官による政治。
⇒みんせい‐とう【民政党】
みんせい‐いいん【民生委員】‥ヰヰン🔗⭐🔉
みんせい‐いいん【民生委員】‥ヰヰン
社会福祉の増進のために、地域住民の生活状況の把握、生活困窮者の保護・指導、福祉事務所が行う業務への協力などを職務とする者。厚生労働大臣の委嘱により市町村・特別区におかれる。児童委員を兼任。方面委員の後身。
⇒みん‐せい【民生】
みんせい‐とう【民政党】‥タウ🔗⭐🔉
みんせい‐とう【民政党】‥タウ
立憲民政党の略称。1927年(昭和2)6月、憲政会と政友本党とが合同し、浜口雄幸を総裁として結成。二大政党の一つとして政友会と対立。40年解党。
⇒みん‐せい【民政】
[漢]民🔗⭐🔉
民 字形
筆順
〔氏部1画/5画/教育/4417・4C31〕
〔音〕ミン(呉)
〔訓〕たみ
[意味]
官位などの身分をもたぬ人。被治者。一般の人。たみ。「人民・平民・君民・民衆・民俗・民営」
[解字]
解字
目を針で刺した形を描いた象形文字。目をつぶされた奴隷の意。
[下ツキ
逸民・移民・官民・棄民・義民・救民・窮民・漁民・愚民・君民・公民・皇民・国民・五公五民・済民・細民・三民主義・四民・士民・市民・住民・常民・烝民・植民・殖民・庶民・臣民・人民・選民・賤民・町民・島民・土民・難民・農民・半官半民・万民・貧民・富民・浮民・文民・平民・暴民・牧民・遊民・流民・良民・黎民



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たみ【民】🔗⭐🔉
たみ [1] 【民】
(1)国家・社会を形成する人々。人民。国民。「―の声」
(2)君主・帝王に統治されている人々。臣民。
たみ=の口を防ぐは水を防ぐよりも甚だし🔗⭐🔉
――の口を防ぐは水を防ぐよりも甚だし
〔史記(周本紀)〕
人々の言論を封じることは,水を防ぐよりも困難で,無理に行うとそのうらみが爆発して大きな害をひきおこす。
たみ=は之(コレ)に由(ヨ)らしむべし、之を知らしむべからず🔗⭐🔉
――は之(コレ)に由(ヨ)らしむべし、之を知らしむべからず
⇒由(ヨ)らしむべし知らしむべからず(「由る」の句項目)
たみ-の-かまど【民の竈】🔗⭐🔉
たみ-の-かまど 【民の竈】
民が飯を炊く竈。「―は賑ひにけり/和漢朗詠(雑)」
たみ-の-くさば【民の草葉】🔗⭐🔉
たみ-の-くさば 【民の草葉】
「民草(タミクサ)」に同じ。
たみ-の-けぶり【民の煙】🔗⭐🔉
たみ-の-けぶり 【民の煙】
民が炊事をするために出す煙。「けふ立つる―の絶えざらば/新勅撰(釈教)」
みん-い【民意】🔗⭐🔉
みん-い [1] 【民意】
国民の意思。人民の意思。「―を問う」
みんえい-てつどう【民営鉄道】🔗⭐🔉
みんえい-てつどう ―ダウ [5] 【民営鉄道】
私人・私法人が経営する鉄道。私鉄。
みん-おく【民屋】🔗⭐🔉
みん-おく ―ヲク [0] 【民屋】
一般の人の家。民家。
みん-か【民家】🔗⭐🔉
みん-か [1] 【民家】
その土地の住民が居住する,主に一戸建ての家。
みん-かい【民会】🔗⭐🔉
みん-かい ―クワイ [0] 【民会】
(1)古代ギリシャの諸ポリスにおいて国家の意思決定を行なった市民総会。市民権をもつ成年男子全員に参加権があった。
(2)古代ローマ共和制期の市民総会。兵員会と平民会があった。
(3)地方民会のこと。
みん-かつ【民活】🔗⭐🔉
みん-かつ ―クワツ [0] 【民活】
「民間活力」の略。
みん-かん【民間】🔗⭐🔉
みん-かん [0] 【民間】
(1)一般庶民の社会。世間。「―に伝わった伝承」「―の声」「―信仰」
(2)政府などの公的機関に属さないこと。「―会社」「―人」
みんかん-がいこう【民間外交】🔗⭐🔉
みんかん-がいこう ―グワイカウ [5] 【民間外交】
政府関係者によらず,民間人により行われる外交。学術・スポーツなどによる親善外交が多い。
みんかん-かつりょく【民間活力】🔗⭐🔉
みんかん-かつりょく ―クワツ― [6] 【民間活力】
民間企業のもつ効率的な事業運営能力や豊富な資金力をいう語。民活。
みんかん-ごげん【民間語源】🔗⭐🔉
みんかん-ごげん [5] 【民間語源】
⇒語源俗解(ゴゲンゾツカイ)
みんかん-じぎょう【民間事業】🔗⭐🔉
みんかん-じぎょう ―ゲフ [5] 【民間事業】
民間の資本で営まれる営利目的の事業。
みんかん-じん【民間人】🔗⭐🔉
みんかん-じん [3] 【民間人】
公的機関に属さない人。
みんかん-しんこう【民間信仰】🔗⭐🔉
みんかん-しんこう ―カウ [5] 【民間信仰】
特定の教祖・教理体系・教団組織をもたず,民間において伝承されている信仰形態。庶民信仰。
みんかん-せつわ【民間説話】🔗⭐🔉
みんかん-せつわ [5] 【民間説話】
民間に口承されてきた説話。昔話。民譚(ミンダン)。
みんかん-でんしょう【民間伝承】🔗⭐🔉
みんかん-でんしょう [5] 【民間伝承】
民衆の日常生活の中で古くから受け継がれてきた知識・技術・習俗など。
みんかん-でんしょう-がく【民間伝承学】🔗⭐🔉
みんかん-でんしょう-がく [7] 【民間伝承学】
民俗学の初期の呼び名。
みんかん-ほうそう【民間放送】🔗⭐🔉
みんかん-ほうそう ―ハウ― [5] 【民間放送】
民間資本により設立された事業体が行う放送。また,それを行う事業体。商業放送。民放。
⇔公共放送
みんかん-やく【民間薬】🔗⭐🔉
みんかん-やく [3] 【民間薬】
古くから経験的に効きめがあるとされ,民間で使われてきた薬。世界各地の民族に固有のものがある。
みんかん-りょうほう【民間療法】🔗⭐🔉
みんかん-りょうほう ―レウハフ [5] 【民間療法】
一般の人が民間に伝承されてきた方法で行う病気の治療法。まじないや暗示,民間薬や食餌(シヨクジ)療法など方法は多種多様。体質改善や健康維持も対象となる。
→伝統医学
みんかんせいよう【民間省要】🔗⭐🔉
みんかんせいよう ―セイエウ 【民間省要】
農政書。三編一五巻。田中丘隅著。1721年成立。武州川崎宿の名主であった著者が,役人の横暴を批判,武士階級だけではなく民間有為の者の登用を主張。
みん-き【民器】🔗⭐🔉
みん-き [1] 【民器】
庶民が日常生活の中で普通に用いているさまざまの器具。
みん-ぎょう【民業】🔗⭐🔉
みん-ぎょう ―ゲフ [0] 【民業】
民間事業。
⇔官業
「―圧迫」
みん-ぐ【民具】🔗⭐🔉
みん-ぐ [1] 【民具】
人々が,日常生活や生業・儀礼その他の必要上作り出し使用してきた身辺の道具。
みん-げい【民芸】🔗⭐🔉
みん-げい [0] 【民芸】
一般の人々が日常生活に使う実用的な工芸品。衣服・食器・家具などの類。民衆的工芸。柳宗悦(ムネヨシ)による造語。
みんげい-ひん【民芸品】🔗⭐🔉
みんげい-ひん [0] 【民芸品】
庶民生活の中から作り出されたその地方独特の手工芸品。
みん-けん【民権】🔗⭐🔉
みん-けん [0] 【民権】
人民が政治に参加する権利。「自由―」
みんけん-うんどう【民権運動】🔗⭐🔉
みんけん-うんどう [5] 【民権運動】
⇒自由民権運動(ジユウミンケンウンドウ)
みんけん-しゅぎ【民権主義】🔗⭐🔉
みんけん-しゅぎ [5] 【民権主義】
(1)民権の伸張を目的とする主義。
(2)孫文の唱えた三民主義の一。
→三民主義
みんけん-とう【民権党】🔗⭐🔉
みんけん-とう ―タウ [0] 【民権党】
民権の維持・拡張を主義とする党派。主に立志社の別称として用いられた。
みんけん-ろん【民権論】🔗⭐🔉
みんけん-ろん [3] 【民権論】
人民の権利・自由が保障されてこそ国家の権力が伸張されるという主張。明治前半に国権論に対して唱えられた。
みん-こ【民戸】🔗⭐🔉
みん-こ [1] 【民戸】
中国,明代の戸籍の一。農民・商人と匠戸に編入されない手工業者から成り,州県に属し,税役を課せられ,里甲制の基礎となった。
みんこう-ちょう【民工潮】🔗⭐🔉
みんこう-ちょう ―テウ [3][0] 【民工潮】
現代中国農民の大規模な出稼ぎをいう。「盲流」と同義であるが,労働力の再配分という積極的な意義に着目して言い換えたもの。
みん-こく【民国】🔗⭐🔉
みん-こく 【民国】
「中華民国」の略。
みんじ-がいしゃ【民事会社】🔗⭐🔉
みんじ-がいしゃ ―グワイ― [4] 【民事会社】
漁業・農林業など商行為以外の営利行為を目的とする会社。商法上,商事会社と同じ法律的扱いを受ける。
→商事会社
みんじ-かいにゅう-ぼうりょく【民事介入暴力】🔗⭐🔉
みんじ-かいにゅう-ぼうりょく ―カイニフ― [8] 【民事介入暴力】
民事上の紛争の外観を装ってなされる不正行為。民事執行・倒産・債権取立等の民事上の紛争事件において,当事者・当事者代理人・利害関係人が,他の事件当事者・関係人に対して行う暴力・脅迫・迷惑行為等や社会通念上の限度を超える不当な行為。民暴。
みんじ-さいばん【民事裁判】🔗⭐🔉
みんじ-さいばん [4] 【民事裁判】
裁判所が民事事件に関して行う裁判。
みんじ-しっこう【民事執行】🔗⭐🔉
みんじ-しっこう ―カウ [4] 【民事執行】
民事における強制執行および担保権実行のための裁判手続の総称。
みんじ-しっこうほう【民事執行法】🔗⭐🔉
みんじ-しっこうほう ―シツカウハフ 【民事執行法】
民事上の債権および担保権の強制的実現のための手続きを定めた法律。1979年(昭和54)民事訴訟法の強制執行と競売(ケイバイ)法を統合して制定。
みんじ-せきにん【民事責任】🔗⭐🔉
みんじ-せきにん [4] 【民事責任】
他人の権利・利益を不法行為により侵害した者が,被害者のこうむった損害について賠償を行う責任。債務不履行による場合を含めることもある。
みんじ-そしょう【民事訴訟】🔗⭐🔉
みんじ-そしょう [4] 【民事訴訟】
私人間の生活関係に関する紛争を,裁判所が法律的かつ強制的に解決するための手続き。民訴。
みんじ-そしょうほう【民事訴訟法】🔗⭐🔉
みんじ-そしょうほう ―ハフ 【民事訴訟法】
民事訴訟について定めた法律。1890年(明治23)制定。1926年(大正15)に大幅に改正,79年(昭和54)に強制執行の部分を削除。
→民事執行法
みんじ-ちょうていほう【民事調停法】🔗⭐🔉
みんじ-ちょうていほう ―テウテイハフ 【民事調停法】
民事に関する紛争の調停について定めた法律。調停の組織などに関する通則,宅地建物・農事・商事・鉱害などの調停についての特則,および罰則を規定。1951年(昭和26)制定。
みんじ-ほう【民事法】🔗⭐🔉
みんじ-ほう ―ハフ [0] 【民事法】
民事裁判の基準となる実体法と手続法の総称。民法・商法・民事訴訟法・人事訴訟手続法など。
みんじ-ほぜんほう【民事保全法】🔗⭐🔉
みんじ-ほぜんほう ―ハフ 【民事保全法】
仮差押命令・仮処分命令の保全命令と執行手続である保全執行について定める法律。1989年(平成1)制定。
みん-しゃ【民社】🔗⭐🔉
みん-しゃ [1] 【民社】
旧制で,官社に対して府県社以下の神社の通称。諸社。
みんしゃ-とう【民社党】🔗⭐🔉
みんしゃ-とう ―タウ 【民社党】
1959年(昭和34)日本社会党を脱党した右派が,翌年西尾末広を中心に結成した政党。民主社会主義を基本理念とし,議会主義・国民政党の立場を唱える。結党以来の党名民主社会党を70年民社党に改称。94年(平成6)新進党の結成に向けて解党。
みん-しゅ【民主】🔗⭐🔉
みん-しゅ [1][0] 【民主】
(1)その国の主権が国民にあること。
(2)自由平等の原理に基づいていること。
みんしゅ-か【民主化】🔗⭐🔉
みんしゅ-か ―クワ [0] 【民主化】 (名)スル
物事の考え方や体制が民主的に変わっていくこと。また,そのように変えていくこと。「組織の運営を―する」
みんしゅ-か-どうめい【民主化同盟】🔗⭐🔉
みんしゅ-か-どうめい ―クワ― 【民主化同盟】
⇒民同(ミンドウ)
みんしゅ-こっか【民主国家】🔗⭐🔉
みんしゅ-こっか ―コク― [4] 【民主国家】
民主主義の原理を採用している国家。民主政治が行われている国家。主権が国民にある国家。
みんしゅ-しゃかいしゅぎ【民主社会主義】🔗⭐🔉
みんしゅ-しゃかいしゅぎ ―シヤクワイ― [7] 【民主社会主義】
自由主義の要素を生かした社会主義社会を実現しようとする思想。一党独裁を否定し複数政党による議会制主義を採用。また,公共的統制下での市場競争経済体制,社会保障制度の充実などを主張する。
みんしゅ-しゃかい-とう【民主社会党】🔗⭐🔉
みんしゅ-しゃかい-とう ―シヤクワイタウ 【民主社会党】
民社党の旧称。
みんしゅ-しゅうちゅうせい【民主集中制】🔗⭐🔉
みんしゅ-しゅうちゅうせい ―シフチユウ― [0] 【民主集中制】
(1)社会主義国家の権力のあり方をいう語。共産党を指導的中核にしながら,普通・平等・直接選挙制に基づいて選ばれる機関が全国家権力を行使すること。
(2)共産党の組織原則で,批判と討論の自由の保障の上に行動の統一を厳守すること。
みんしゅ-じゆう-とう【民主自由党】🔗⭐🔉
みんしゅ-じゆう-とう ―ジイウタウ 【民主自由党】
1948年(昭和23)日本自由党が,日本民主党から分裂した同志クラブと結成した保守政党。民自党。
→自由党(3)
みんしゅ-しゅぎ【民主主義】🔗⭐🔉
みんしゅ-しゅぎ [4] 【民主主義】
〔democracy〕
人民が権力を所有し行使するという政治原理。権力が社会全体の構成員に合法的に与えられている政治形態。ギリシャ都市国家に発し,近代市民革命により一般化した。現代では,人間の自由や平等を尊重する立場をも示す。
みんしゅ-しゅぎ-ぶんがく【民主主義文学】🔗⭐🔉
みんしゅ-しゅぎ-ぶんがく [6] 【民主主義文学】
(1)民主主義の原理,特に自由と平等の理念に立つ文学。
(2)敗戦直後の昭和20年末,蔵原惟人・徳永直・宮本百合子らを発起人とする新日本文学会が提唱した文学。機関誌「新日本文学」を発刊,民主主義の徹底した実現と民主的進歩的文学者の広範な統一戦線とを目指した。1950年(昭和25)コミンフォルムの日本共産党批判を契機に分裂。
みんしゅ-せい【民主制】🔗⭐🔉
みんしゅ-せいじ【民主政治】🔗⭐🔉
みんしゅ-せいじ ―ヂ [4] 【民主政治】
民主主義に基づく政治。人民の意思に基づいて行われる政治。
みんしゅ-てき【民主的】🔗⭐🔉
みんしゅ-てき [0] 【民主的】 (形動)
民主主義の精神にかなっているさま。「―に運営する」
みんしゅ-とう【民主党】🔗⭐🔉
みんしゅ-とう ―タウ 【民主党】
(1)「日本民主党」の略。
(2)〔Democratic Party〕
共和党と並ぶアメリカの二大政党の一。憲法制定の際フェデラリストに反対した西部小農民・南部大地主層などを基盤として1820年代に成立。
みん-しゅう【民衆】🔗⭐🔉
みん-しゅう [0] 【民衆】
国家・社会を形づくっている一般の人々。人民。庶民。大衆。「―政治家」「―の支持を得る」
みんしゅう-げいじゅつ【民衆芸術】🔗⭐🔉
みんしゅう-げいじゅつ [5] 【民衆芸術】
特権階級の占有物でなく,民衆によって作られる民衆のための芸術。日本では,大正期,ロマン=ロランらの影響下に大杉栄らによって提唱され,プロレタリア文学の先駆となった。
みんしゅう-げき【民衆劇】🔗⭐🔉
みんしゅう-げき [3] 【民衆劇】
社会改革の意図をもつ演劇。近代ヨーロッパの大衆解放運動を背景に生まれたもので,ロマン=ロランの「民衆劇論」やフランスの国立民衆劇場の運動が有名。
みんしゅう-そしょう【民衆訴訟】🔗⭐🔉
みんしゅう-そしょう [5] 【民衆訴訟】
国・公共団体の機関の法規に適合しない行為の是正を求め,自己の法律上の利益にかかわらない資格で提起する訴訟。住民訴訟・選挙訴訟など。
みんしゅう-てき【民衆的】🔗⭐🔉
みんしゅう-てき [0] 【民衆的】 (形動)
民衆の姿や考え方をよく表しているさま。民衆にかかわりがあり,その考え方・生き方などに根ざしているさま。大衆的。「―な運動」「―作家」
みん-しゅく【民宿】🔗⭐🔉
みん-しゅく [0] 【民宿】
農山漁村や観光地などで,一般の民家が営業許可を得て自宅に旅行者を宿泊させること。また,その宿。
みん-しょ【民庶】🔗⭐🔉
みん-しょ [1] 【民庶】
人民。庶民。
みん-じょう【民情】🔗⭐🔉
みん-じょう ―ジヤウ [0] 【民情】
(1)国民の実際の生活状態。「―を視察する」
(2)国民の心情。民心。
みん-しん【民心】🔗⭐🔉
みん-しん [0] 【民心】
国民一般の考えや気持ち。「―を問う」
みん-せい【民生】🔗⭐🔉
みん-せい [0] 【民生】
国民の生活,特に社会福祉面に関する事柄。「―を安定させる」
みんせい-いいん【民生委員】🔗⭐🔉
みんせい-いいん ―
ン [5] 【民生委員】
社会福祉の増進を任務とし,地域住民の生活状態調査や要保護者への保護指導,社会福祉施設への連絡・協力などを行う名誉職。1948年(昭和23)制定の民生委員法により,都道府県知事が推薦し厚生大臣が委嘱する。


みんせい-しゅぎ【民生主義】🔗⭐🔉
みんせい-しゅぎ [5] 【民生主義】
孫文の唱えた三民主義の一。
→三民主義
みんせい-とう【民政党】🔗⭐🔉
みんせい-とう ―タウ 【民政党】
立憲民政党の略称。
たみ【民】(和英)🔗⭐🔉
たみ【民】
the people;→英和
subjects (臣民).民の声は神の声 Vox populi,vox Dei./The voice of the people is the voice of God.
みんい【民意】(和英)🔗⭐🔉
みんい【民意】
public opinion;the will of the people.→英和
みんえい【民営】(和英)🔗⭐🔉
みんえい【民営】
private management;a private enterprise (企業).〜の private.→英和
〜にする leaveto private enterprise.
みんか【民家】(和英)🔗⭐🔉
みんか【民家】
a (private) house.
みんげい【民芸】(和英)🔗⭐🔉
みんげい【民芸】
folkcraft;folk art.民芸品 a folk-art article.
みんけん【民権】(和英)🔗⭐🔉
みんけん【民権】
the people's rights;civil rights.
みんじ【民事訴訟(を起こす)】(和英)🔗⭐🔉
みんじ【民事訴訟(を起こす)】
(bring) a civil action.‖民事裁判(所) a civil trial (court).民事事件 a civil case.
みんしゃとう【民社党】(和英)🔗⭐🔉
みんしゃとう【民社党】
the Democratic Socialist Party.
みんじゅ【民需】(和英)🔗⭐🔉
みんじゅ【民需】
private[civilian]demands.民需品 consumer's goods;goods for civilian use.
みんしゅう【民衆】(和英)🔗⭐🔉
みんしゅう【民衆】
the (common) people.〜化する popularize.→英和
‖民衆芸術 popular arts.民衆心理 mass psychology.
みんしゅく【民宿】(和英)🔗⭐🔉
みんしゅく【民宿】
<米>a tourist home;<英>a guesthouse.
みんしん【民心】(和英)🔗⭐🔉
みんしん【民心】
public sentiment.
みんせい【民生】(和英)🔗⭐🔉
みんせい【民生】
public[social]welfare.民生委員 a (district) welfare commissioner.
みんせい【民政】(和英)🔗⭐🔉
みんせい【民政】
civil administration[government](軍政に対し).〜をしく placeunder civil administration.
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