や‐にわ【矢庭・矢場】_‥ニハ 矢を射ているその場所。今昔物語集25「或は―に射臥せ、或は家に籠めながら焼殺し」 ⇒やにわ‐に【矢庭に・矢場に】

やにわ‐に【矢庭に・矢場に】_‥ニハ‥ 〔副〕 ①その場で。たちどころに。即座に。平家物語1「―射殺さるる者八人」 ②それまでの状況と変わって突然に。いきなり。「―怒り出した」 ⇒や‐にわ【矢庭・矢場】

や‐ば【矢場】 ①矢を射る所。弓場_ゆば。 ②楊弓場_{ようきゅうば}。楊弓店。 ③(表面は楊弓店を営みながら矢取りの女に売春をさせていたことから)淫売屋。「―女」

やば‐おんな【矢場女】_‥ヲンナ 矢場に雇われて客の相手をする女。矢取り女。尾崎紅葉、三人妻「湯島天神の境内に、其頃名代なりし―のよし」

や-にわ ―ニハ 【矢場・矢庭】 矢を射ているその場。「或は―に射臥せ，或は家に籠めながら焼きころし/今昔 25」

やにわ-に ―ニハ― [0] 【矢場に・矢庭に】 （副） （１）たちどころに。即座に。すぐさま。「―駆け出して行った」 （２）だしぬけに。突然。いきなり。「―腕をつかまれた」

や-ば [0][2] 【矢場】 （１）弓術を練習する所。弓場(ユバ)。 （２）「楊弓場(ヨウキユウバ)」に同じ。

やば-おんな ―ヲンナ [3] 【矢場女】 楊弓場で客の相手をする女。矢取り。