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広辞苑の検索結果 (3)
うたて【転て】🔗⭐🔉
うたて【転て】
〔副〕
(ウタタの転。物事が移り進んでいよいよ甚だしくなってゆくさま。それに対していやだと思いながらあきらめて眺めている意を含む)
①ますます甚だしく。万葉集12「いつはなも恋ひずありとはあらねども―このころ恋ししげしも」
②程度が甚だしく進んで普通とちがうさま。異様に。ひどく。源氏物語若紫「手をとらへ給へれば、―例ならぬ人の斯く近づき給へるはおそろしうて」
③(次に「あり」「侍り」「思ふ」「見ゆ」「言ふ」などの語を伴い、また感嘆文の中に用いて)心に染まない感じを表す。どうしようもない。いやだ。情け無い。あいにくだ。竹取物語「―ある主のみもとに仕うまつりて、すずろなる死をすべかめるかな」。源氏物語末摘花「まろがかくかたはになりなむ時はいかならむとのたまへば―こそあらめとて」。源氏物語紅葉賀「―の好みや」
④(「あな―」「―やな」などの形で、軽く詠嘆的に)いやだ。これはしたり。宇津保物語初秋「あな―、さる心やは見えし」
⇒うたて‐びと【転て人】
うたて・し【転てし】🔗⭐🔉
うたて・し【転てし】
〔形ク〕
(ウタテに形容詞語尾を付けたもの。中世にはシク活用の例もある)
①心に染まない感じである。いやだ。情無い。あいにくだ。源氏物語常夏「姫君も初めこそむくつけく―・くも覚え給ひしか」。平家物語4「御前に人一人も候はざらんが、むげに―・しう覚え候」
②心が痛む。気がかりである。気の毒である。平家物語4「討たれさせ給ひけん宮の御運のほどこそ―・けれ」
③わずらわしく厄介だ。玉塵抄4「屈突通に逢い事はいやぞ。―・い故障な人ぞ」
うたて‐びと【転て人】🔗⭐🔉
うたて‐びと【転て人】
いやだと思う人。厭わしい人。伊勢物語集「秋の頃―の物いひけるに」
⇒うたて【転て】
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