キエティスム【quiétisme フランス】 〔宗〕^（→）静寂主義。

せいじゃく‐しゅぎ【静寂主義】 (quiétisme フランス)キリスト教徒としての完成は一切の外的活動を捨てて神に対する愛と魂の受動的観想とに徹するにありとする神秘的教理。17世紀中葉スペインのモリーノス（M. de Molinos1628〜1696）が唱え、同末葉にフランスのギュイヨン夫人（Guyon1648〜1717）・フェヌロンらを通してドイツの敬虔主義にも影響を及ぼした。→敬虔主義 ⇒せい‐じゃく【静寂】

キエティスム [3] (フランス) quitisme 積極的な外的宗教活動を否定し，瞑想のみによって神に帰依し魂の平静を得ることを主張する神秘説。狭義には，一七世紀スペインのモリノスらが唱えたカトリック教会内の一思潮。静寂主義。

qui・et→音声 a.静かな;静止した;おとなしい;平静な;落着いた;平穏無事な;《商》不活発な;地味な.

qui・et・en[kwitn] v.<英>＝quiet.

qui・et・ism n.静寂主義<17世紀末の神秘的宗教運動>;(心の)平和,落着き.

qui・et・ist n.静寂主義者.

qui・e・tude[kwitju:d] n.静けさ,静寂;平静.

qui・e・tus[kwai:ts] n.(債務などの)解除;清算;とどめ(の一撃);死.