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けいめいくとう【鶏鳴狗盗】▽中国🔗⭐🔉
けいめいくとう【鶏鳴狗盗】▽中国
にわとりの鳴きまねをして人をだましたり、犬のまねをして物を盗んだりする卑しい者。
《例文》
「鶏鳴狗盗の輩(ヤカラ)。」
《参考》
(イ)斉(セイ)の孟嘗君(モウショウクン)は、秦(シン)の昭王に捕らえられて幽閉されたとき、既に昭王に献じてあった狐白裘(コハクキュウ)(狐のわきの下の白い毛を集めて作った最上のコート)を犬のまねの巧みな食客に倉から盗み出させてこれを昭王の寵姫(チョウキ)に贈りようやく釈放されたが、昭王は孟嘗君を許したことを悔い、再び捕らえようとした。孟嘗君は逃げて夜半に函谷関(カンコクカン)の関所まで来たが、門は鶏鳴まで開かない規則で困っていたとき、食客の一人が巧みににわとりの鳴きまねをして門を開けさせ、無事秦の国から脱出したという。
(ロ)函谷関の鶏鳴。
《出典》
〔史記(シキ)・孟嘗君伝〕
ことわざ ページ 177 での【鶏鳴狗盗】単語。