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だそく【蛇足】🔗🔉

だそく【蛇足】 よけいなもの、無用のもの。 ◎昔、中国楚(そ)の国で、数人の者が、蛇(へび)の絵を早く描く競争をしたところ、いちばん早く描き上げた者が、余裕のあるところを見せようとして、蛇にはあるはずのない足を描き加えてしまったという故事から。なお、よけいなものをつけ加えることを「蛇足を加える」と言う。 〔出〕戦国策 〔較〕put a fifth wheel to the coach (馬車に五つ目の車輪をつける)

だっとのごとし【脱兎の如し】🔗🔉

だっとのごとし【脱兎の如し】 きわめてすばやいことのたとえ。 ◎→始めは処女の如く後は脱兎の如し

だてのうすぎ【伊達の薄着】🔗🔉

だてのうすぎ【伊達の薄着】 たくさん着込んで格好が悪くなるのをいやがり、寒くてもやせがまんして薄着でいること。 〔較〕Pride feels no cold.(得意の寒さ知らず)

だてのすあしもないからおこる【伊達の素足もないから起こる】🔗🔉

だてのすあしもないからおこる【伊達の素足もないから起こる】 やむを得ずがまんすることのたとえ。 ◎粋(いき)だともてはやされる伊達の素足も、実は足袋(たび)を買う金もないからしかたなくそうしているのだの意から。このあとに「あればビロードの足袋も履く」と続けても言う。

だめおし【駄目押し】🔗🔉

だめおし【駄目押し】 勝負がほとんど決まっているときに、さらに得点を加えて決定的にすること。また、だいじょうぶとわかっていても、念を入れて確認すること。 ◎囲碁で、終局直前に、勝敗に関係のないあいている所(駄目場)に石(駄目石)を置いて、相互の地を確認することから。

ダモクレスのけん【ダモクレスの剣】🔗🔉

ダモクレスのけん【ダモクレスの剣】 人がうらやむほどの幸福や権力の座などというものは、見かけほどよいものではなく、不安定で常に危険の上に保たれているものであるということのたとえ。 ◎シシリー島のシラクサの国王ディオニシオスの家臣ダモクレスは、いつも王の幸福をうらやんでいた。そこで王は、王の地位を知らしめようと、ダモクレスを王の座にすわらせごちそうを出してもてなした。すっかりいい気分になっているダモクレスがふと上を見ると、一本の髪の毛でつながれた剣が天井からぶら下がっていたというギリシャ伝説から。英語はthe sword of Damoclesと言う。

ことわざ ページ 929