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あい-な・し (形ク)🔗⭐🔉
あい-な・し (形ク)
〔「あひなし(合無)」か「あいなし(愛無)」か。また,「敢へ無し」の転か〕
(1)道理にはずれている。あるまじきことである。「いで,その御文なほ,聞え給へ。―・し/源氏(夕霧)」
(2)自分の志と違って,いやな気持ちだ。不本意だ。「おのづから聞きつけて,うらみもぞする,―・し/枕草子 270」
(3)どうにもならない。むだである。「今更いと―・く便なかるべきわざなるを/浜松中納言 1」
(4)(「あいなく」の形で)どういう訳か。むやみに。「―・く胸つぶれて,いとほしくこそあれ/紫式部日記」
(5)味けない。面白みがない。かわいげがない。「かやうのすさびごとをも,―・くおぼしければ/源氏(真木柱)」
大辞林 ページ 137827 での【形ク】単語。