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あこぎ 【阿漕】🔗🔉

あこぎ 【阿漕】 ■一■ (名) 三重県津市の海岸の辺りの地名。昔,伊勢神宮に供える魚をとるための禁漁域であった。漁師が密漁して捕らえられたという話が謡曲「阿漕」などにあるが,「古今六帖 3」の「逢ふ事を阿漕の島にひく網のたび重ならば人も知りなむ」に基づく後世の付会とされる。「阿漕が浦」「阿漕の島」などと和歌に詠まれた。((歌枕)) ■二■ [1][0] (形動)[文]ナリ 〔■一■ の歌・伝説から,しつこくずうずうしい意を生じたもの〕 (1)貪欲で無情なさま。強欲であくどいさま。「―なかせぎ方」「―な商売」 (2)繰り返すさま。しつこいさま。「阿漕の海士(アマ)の―にも過ぎにし方を思ひ出で/浄瑠璃・丹波与作(下)」

大辞林 ページ 138004 での阿漕単語。