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いた・す [2] 【致す】 (動サ五[四])🔗🔉

いた・す [2] 【致す】 (動サ五[四]) (1)そこまで達するようにする。至らせる。(ア)心などをある方面に向けて届かせる。「ふるさとに思いを―・す」「健康に心を―・して励む」(イ)あることが原因となってよくない結果を引き起こす。「これは私の不徳の―・すところです」(ウ)身や命をささげる。差し出す。「危きを見て,命を―・す処々/太平記 26」 〔「いたる」の他動詞〕 (2)動詞「する」の待遇表現。(ア)「する」の謙譲語。動作者を低めることで聞き手を敬う。多く下に「ます」を付けて用いる。「準備は一切こちらで―・します」「間もなく係の者が御案内を―・します」「今後とも努力を―・す所存であります」(イ)「する」の丁寧語。多く下に「ます」を付けて用いる。「船はまさに岸壁を離れようと―・しておりました」「メロンは,一個四,五千円も―・します」「あと一〇分―・しますと,京都に着きます」(ウ)「する」の尊大語。上位者が下位者の行為について,下位者を低めて言う。「時間がない。早く―・せ」「これ邪魔を―・すな」 (3)(補助動詞) 和語の動詞の連用形やこれに「お」を添えたもの,漢語サ変動詞の語幹やこれに「御」を添えたものに付いて,補助動詞「する」の敬語として用いる。(ア)補助動詞「する」の謙譲語・丁寧語。多くは下に「ます」を付けて用いる。「お荷物をお持ち―・しましょう」「大事な壺(ツボ)を壊しでも―・しますと大変ですから…」(イ)補助動詞「する」の尊大語。「早く案内―・せ」「訴えるなり何なり―・すがよい」 [可能] いたせる

大辞林 ページ 138747 での致す動サ五[四]単語。