複数辞典一括検索+![]()
![]()
おわし-ま・す オハシ― 【御座します】 (動サ四)🔗⭐🔉
おわし-ま・す オハシ― 【御座します】 (動サ四)
(1)「ある」「いる」の尊敬語。いらっしゃる。おいで遊ばす。おありになる。「東の五条に大后(オオキサイ)の宮―・しける,西の対に住む人ありけり/伊勢 4」
(2)この世にいる,生きている意の尊敬語。御在世である。「同じ宮,―・しける時,亭子院にすみ給ひけり/大和 72」
(3)「行く」「来る」の尊敬語。いらっしゃる。おいで遊ばす。「仁和のみかど,…ふるの滝御覧ぜむとて―・しける道に/古今(秋上詞)」
(4)(補助動詞)
(ア)動詞の連用形,またはそれに助詞「て」の付いたものに付いて,「てある」「ている」「ていく」「てくる」などの意を敬っていうのに用いる。…ていらっしゃる。…ておいで遊ばす。「帝,春宮の御才かしこく,すぐれ―・す/源氏(花宴)」(イ)使役の助動詞「す」「さす」とともに用いて,特に敬意を強く言い表す。「上も聞しめして興ぜさせ―・しつ/枕草子 137」(ウ)形容詞・形容動詞の連用形,体言に断定の助動詞「なり」の連用形「に」の付いたもの,または,それらに助詞「て」の付いたものに付いて,叙述の意を添える「ある」「いる」の意の尊敬語として用いられる。…て(で)いらっしゃる。「広きおほむめぐみの陰(カゲ)筑波山のふもとよりもしげく―・して/古今(仮名序)」「仁和のみかど,みこに―・しける時/古今(秋上詞)」
〔「おわします」は「おわす」よりさらに高い敬意を表す。中古では,一般に帝・后・院・東宮などの動作・状態を高い敬意をもって表すのに用いられる〕
大辞林 ページ 140551 での【御座します動サ四】単語。