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かしら🔗🔉

かしら 〔「か知らぬ」の変化した「かしらん」の転。近世江戸語以降の語。現代語では,女性の話し言葉に用いられる〕 ■一■ (副助) 「なに」「だれ」「どこ」など,疑問詞に付いて,不定のものをいう場合に用いる。「なに―,おばけのようなものが見えたの」「なんていうの―,結局,こちらの気持ちしだいね」 ■二■ (終助) 文末にあって,体言またはそれに準ずるもの,活用語の連体形などに接続する。 (1)自分自身または相手に対して,軽い疑問や不審の意を表す。「あした,お天気になる―」「あんなことしていいの―」 (2)相手に対して質問の意を表す。「あなた,どなたでした―」「デパートは九時にあきます―」 (3)自分を軽く促したり,また相手に同意を求めたりする気持ちを表す。「電車で行こう―」「もう少し待ってみよう―」 (4)打ち消しの語に付いて,(ア)願望や勧誘の意を表す。「早く春にならない―」「ちょっと手伝ってくれない―」(イ)危ぶむ気持ちを表す。「失敗しない―」「こんなことをしてはいけません―」 〔江戸語では「かしらぬ」「かしらん」の形で用いられることが多いが,時には「かしら」の形も見られる。「何―ちつとは能の有るものだ/滑稽本・八笑人」〕

大辞林 ページ 141105 でのかしら単語。