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――を結・ぶ🔗🔉

――を結・ぶ (1)健康・長寿・旅の安全などを祈るため,また吉凶を占うため,草の葉や茎を結ぶ。古代人の習俗。「妹が門(カド)行き過ぎかねて草結ぶ風吹き解くなまたかへり見む/万葉 3056」 (2)野山を行く時,草を結んで道しるべとする。「―・びつぞ行かむとする,其れを見て注(シルシ)として来たるべし/今昔 19」 (3)旅で野宿をする。旅寝をする。「君が舟泊(ハ)て草結びけむ/万葉 1169」 (4)〔晋(シン)と秦の戦いの時,娘の命の恩人,晋の魏顆のために亡父の霊が草を結んで,秦の杜回をつまずかせ,恩返ししたという「左氏伝(宣公十五年)」の故事から〕 恩に報いる。「只是犬川・犬田に代りて窃(ヒソ)かに―・びし也/読本・八犬伝 8」

大辞林 ページ 142795 での――を結・ぶ単語。