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さすが [0] 【流石】🔗🔉

さすが [0] 【流石】 ■一■ (副) (1)(先行の内容を認めながらも,それと矛盾することをいうのに用いて)そうはいうもののやはり。とはいうもののしかし。「離れていても,―心は通じている」 (2)(以前から考えられていた内容を肯定し強調するために用いて)予想どおりに。期待にたがわず。「―千両役者だ」 (3)(「さすがの…も」の形で)定評のある。あれほどの。さしもの。「―の名選手も年齢には勝てない」 ■二■ (形動ナリ) 先行の内容をそのまま肯定するわけにはいかない状態を表す。そうもいかない。そうとばかりいえない。「あはじともいはざりける女の,―なりける(=ソウカトイッテ会ウワケデモナイ女)がもとにいひやりける/伊勢 25」「心憂しと思へど,かく思し出でたるも―にて(=困ッタトハイッテモ思イ出シテクレタノモウレシクテ)/源氏(夕顔)」 〔副詞「さ」,サ変動詞「ず」,接続助詞「がに」が熟合した「さすがに」から「に」が脱落したもの。「さすがに」は平安時代以後,上代語「しかすがに」にとってかわったもので,本来副詞であるが,「に」を活用語尾として形容動詞としても用いられるとともに,「に」を脱落することもあった。■一■(1)が原義であるが,中世以降■一■(2)の意でも用いられた。「流石」は中世以降の当て字で,晋の孫楚の「枕流漱石」についての故事を,さすがにうまいこじつけだとしたところからといわれる〕 →しかすがに

大辞林 ページ 144974 での流石単語。