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しの・ぶ [2][0] 【偲ぶ・慕ぶ】🔗🔉

しの・ぶ [2][0] 【偲ぶ・慕ぶ】 ■一■ (動バ五[四]) 〔上代は「しのふ」と清音〕 (1)過ぎ去ったり遠く離れたりしたことや人を,なつかしむ気持ちや賞賛・同情の気持ちをもって思い出す。追憶する。「故郷を―・んで涙を流す」「故人を―・ぶ」「先人の苦労を―・ぶ」 (2)(「しのばれる」の形で)好ましいことが自然と推測される。「お人柄が―・ばれる」「教養の深さが―・ばれる」「昔の栄華が―・ばれる」 (3)目の前にある物の美しさを賞賛する。めでる。「秋山の木の葉を見ては黄葉(モミチ)をば取りてそ―・ふ/万葉 16」 ■二■ (動バ上二) {■一■(1)}に同じ。「なき人を―・ぶる宵のむらさめに濡れてや来つる山ほととぎす/源氏(幻)」 〔本来は四段活用の「しのふ(偲)」で,上二段活用の「しのぶ(忍)」とは全くの別語であったが,亡き人・別れた人のことを静かに思い浮かべることと,そのつらさをじっとこらえる(忍ぶ)こととが相通じ,また語形も平安時代にはともに「しのぶ」となったために,両語は交錯し,いずれも四段(五段)と上二段の両方の活用をするようになった〕

大辞林 ページ 145843 での偲ぶ単語。