複数辞典一括検索+![]()
![]()
じょは-きゅう ―キフ [2] 【序破急】🔗⭐🔉
じょは-きゅう ―キフ [2] 【序破急】
(1)日本の音楽・舞踊・演劇などで,楽曲構成・演出・速度などに関して三部分または三段階を想定する理論用語。{(ア)}を原義とし,各種の芸能に採用され,多様な意味・用法がある。(ア)雅楽の管絃・舞楽の曲で典型的構成とされる,序と破と急の三つの楽章。曲名に付して「五常楽の急」「太平楽の急」などと呼ぶ。序(冒頭楽章)は緩徐かつ非拍節的。破(中間楽章)は緩徐ながら拍節的。急(終楽章)は急速で拍節的。(イ)演奏速度の三段階。序・破・急の順に速度を増し,拍節的性格が強まる。「序の舞」「急の位」など,主に能で用いられる。(ウ)楽曲構成・番組編成・演出などの理念上の三区分。上演の時間経過に伴う趣向変化の典型を想定したもので,序・破・急は導入・展開・終結とみなせる。能・浄瑠璃の脚本構成,能の五番立の番組などがこの理念による例である。(エ)楽曲中の速度の緩急,技巧の繁簡,表情の静動などの変化を包括的にさしていう語。三味線楽・箏曲などの近世邦楽や講談などの話芸で用いられ,三区分不明確な一語として「序破急」ということもある。
(2)物事の構成。はじめと中間とおわり。
大辞林 ページ 146780 での【序破急】単語。