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すら (副助)🔗⭐🔉
すら (副助)
体言およびそれに準ずる語,活用語の連体形,一部の格助詞(古くは接続助詞「て」にも)などに接続する。
(1)極端な事柄を取り上げて強調し,それによって他をも類推させる。さえも。「手紙―満足に書けない」「親に―まだ話していない」「専門家で―なかなか解答の出せない問題だ」
(2)一つの事柄を取り上げて他を類推させる。その受ける語に対して,例外的・逆接的な関係にあることが多い。「夢のみに見て―ここだ恋ふる我(ア)は現(ウツツ)に見てばましていかにあらむ/万葉 2553」「息の緒に我(ア)が息づきし妹―を人妻なりと聞けば悲しも/万葉 3115」
〔(2)が原義。古くは「だに」と似た意味であったが,仮定条件句中には用いられない。中古になると,漢文訓読文や和歌などには用いられたが,仮名文にはあまり用いられていない。中世以降は次第に「だに」に吸収され,さらに「さへ」に代わっていった。現代語にはごく限られた用法だけが残っており,否定表現と呼応して用いられることが多い〕
→さえ
→だに
大辞林 ページ 147452 での【副助】単語。