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せみまる 【蝉丸】🔗⭐🔉
せみまる 【蝉丸】
(1)平安前期の歌人。宇多天皇の皇子敦実親王に仕えた雑色(ゾウシキ)とも,醍醐天皇の第四皇子とも伝えられる。逢坂(オウサカ)山に住み,盲目で琵琶の名手とされ,音曲の守護神として伝説に富む。後撰集以下の勅撰集に四首の歌がみえる。生没年未詳。
(2)能の一。四番目物(狂乱物)。世阿弥作か。盲目のため逢坂山に捨てられた皇子蝉丸を,髪が逆立つ病をもつ姉逆髪(サカガミ)が狂乱のさまで訪ねて行き,互いの宿命を嘆きながら,やがて別れて行く。
(3)人形浄瑠璃。時代物。近松門左衛門作。初演年代未詳。{(2)}に取材。蝉丸をめぐる,北の方・直姫らの恋争いを中心に描く。蝉丸は女人の怨念で盲目となるが,最後に開眼する。
大辞林 ページ 147824 での【蝉丸】単語。