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せる (助動)(せ・せ・せる・せる・せれ・せろ(せよ))🔗🔉

せる (助動)(せ・せ・せる・せる・せれ・せろ(せよ)) 〔助動詞「す」の下一段化したもの〕 五段およびサ行変格活用の動詞の未然形に接続する。 (1)使役の意を表す。(ア)誰かに対して動作をしかけるようにほかに仕向ける。「母親が姉に騒ぎ回る弟たちを叱ら〈せる〉」(イ)動作をするように,誰かに仕向ける。「監督は打者に初球を打た〈せ〉た」 (2)(自動性の動詞に付いて)他動性の動作の働き掛けを強調する。「時計の針を二〇分ほど進ま〈せる〉」 (3)動作の放任・許容の意味を表す。「もうしばらく休ま〈せ〉てやれ」「一足先に行か〈せ〉てもらいます」 (4)不本意なことや迷惑なことを表す。「子供を交通事故で死な〈せる〉」「買い物に三時間もつき合わ〈せ〉られる」 (5)(「せられる」「せ給う」などの形で)動作を尊敬する意を表す。「ますます御健勝にわたら〈せ〉られる」「当山の開祖に当たら〈せ〉給うお方」 〔サ変動詞のうち,「決する」「制する」など,漢字一字の漢語と複合した類のものには,「決せさせる」「制せさせる」のように,助動詞「させる」が付く〕 →す(助動) →させる(助動)

大辞林 ページ 147841 での助動せ単語。