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たり (助動)(たら・たり・たり・たる・たれ・たれ)🔗⭐🔉
たり (助動)(たら・たり・たり・たる・たれ・たれ)
〔完了の助動詞「つ」の連用形「て」に動詞「あり」の付いた「てあり」の転〕
現代語の完了の助動詞「た」の古語形。動詞および動詞型活用の助動詞の連用形(ならびに音便の形)に接続する。
(1)動作・作用がすでに終わって,その結果が存続していることを表す。…た。…ている。「我はもや安見児得〈たり〉皆人の得かてにすといふ安見児得〈たり〉/万葉 95」「おもしろく咲き〈たる〉桜を,長く折りて,大きなる瓶にさし〈たる〉こそをかしけれ/枕草子 4」
(2)動作・作用が引き続いて行われている意を表す。…ている。…てある。「ひさかたの月は照り〈たり〉暇(イトマ)なく海人(アマ)のいざりは灯(トモシ)合へり見ゆ/万葉 3672」
(3)動作・作用が完了したことを表す。…た。…てしまう。「かかる程に,門をたたきて,くらもちの皇子おはし〈たり〉と告ぐ/竹取」「飼ひける犬の,暗けれど,主を知りて飛びつき〈たり〉けるとぞ/徒然 89」
大辞林 ページ 149002 での【助動たら】単語。