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ちから [3] 【力】🔗🔉

ちから [3] 【力】 (1)人や動物の体内に備わっていて,自ら動いたりほかの物を動かしたりする作用のもととなるもの。具体的には,筋肉の収縮によって現れる。「拳(コブシ)に―を込める」「―を出す」「子熊でも―は強い」 (2)そのものに本来備わっていて,発揮されることが期待できる働き。また,その程度。効力。「風の―を利用する」「運命の不思議な―」「この車のエンジンは―がある」「薬の―で助かる」 (3)ほかに働きかけて影響を与えるもの。(ア)ほかの人を支配し,自分の思うとおりに動かすことのできる勢い。権力。勢力。「君主の強大な―を物語る遺跡」「大国間の―の均衡」(イ)ほかの人が目的を達成しようとするのを助ける働き。骨折り。尽力。「彼の―で八方まるく納まった」「会の発展のために皆様のお―を拝借したい」(ウ)人の心を動かす力強い勢い。迫力。「―のある文体」 (4)何かをしようとする時に役に立つもの。(ア)行動のもとになる心身の勢い。気力・体力。精気。「目的達成に向けて―をふるいおこす」「さぞお―を落とされたことでしょう」(イ)修得・取得した,物事をなしとげるのに役立つ働きをするもの。能力。「国語の―が弱い」「対戦相手の―を分析する」(ウ)支え。よりどころ。「子供の成長を―にして生きる」「不幸な子供たちの―になる」 (5)〔物〕 物体を変形させたり,動いている物体の速度を変化させる原因となる作用。巨視的な力としては,物体表面に働く圧力や物体内部に生ずる応力などのほか,力の場を形成する重力と電磁気力がある。微視的には,原子核の核子間に働く核力と,原子核・電子間および電子相互間の電磁気力が基本的な力である。さらに,一般的には素粒子の相互作用のことを力とよぶこともある。 →素粒子の相互作用

大辞林 ページ 149172 での単語。