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とお・る トホル [1] 【通る】 (動ラ五[四])🔗⭐🔉
とお・る トホル [1] 【通る】 (動ラ五[四])
(1)通行・通過する。(ア)ある通路・地点を経由して,人・物・乗り物が移動する。「大勢の人がぞろぞろ―・る」「道路の右側を―・る」「船が海峡を―・る」「高圧の電流が―・っている」(イ)人などが移動する道すじが通じている。「林の中を―・っている道」「鉄道が―・る」(ウ)人が外から室内に入る。「どうぞ奥へお―・り下さい」(エ)穴や狭い所へ物が入って,向こう側へ抜ける。「糸が太くて針穴を―・らない」「風がよく―・る部屋」「食べ物がのどを―・らない」
(2)(「透る」とも書く)光線・液体などが物の内部や裏側まで達する。「樹木がしげって,光が―・らない」「雨が下着まで―・る」「山気冷然として膚(ハダエ)に―・れり/伊沢蘭軒(鴎外)」「内は大殿油,ほのかに物より―・りて見ゆるを/源氏(澪標)」
(3)(「徹る」とも書く)声や音が遠くまで伝わる。「よく―・る声」「(横笛ヲ)雲居に―・るばかり,吹きたてたり/源氏(梅枝)」
(4)試験・審査などに合格する。「予選を―・る」「予算案が議会を―・る」
(5)通用する。(ア)意見や主張が認められる。「原告の主張が―・る」「そんな屁理屈は―・らない」「無理が―・れば道理がひっこむ」(イ)世間に受け入れられて通用する。また,広く世間に知れわたっている。「彼は正義派で―・っている」「名の―・った人」「苦沙弥先生が君子でも―・らん事はない/吾輩は猫である(漱石)」
(6)話の筋道などが論理的に整っている。「意味が―・らない」「筋が―・っている」
(7)物の筋が整っている。「鼻筋が―・っている」「柾目(マサメ)の―・った材木」
(8)先方に意向が伝わる。「先方に話が―・っていない」
(9)物事に通じている。物わかりがよい。「親仁もそれほど―・らぬでもない/浮世草子・好色旅日記」
(10)動詞の連用形に付いて,すっかり…する,の意を表す。「(明障子ガ)すすけ―・りたること,いつの世に張りたりともみえず/宇治拾遺 5」
〔「通す」に対する自動詞〕
[可能] とおれる
大辞林 ページ 150546 での【通る動ラ五[四]】単語。