複数辞典一括検索+

ながら 【乍ら】 (接助)🔗🔉

ながら 【乍ら】 (接助) (1)動詞および動詞型活用の助動詞の連用形に付いて,その動作・作用と下にくる語の動作・作用とが並行して行われることを表す。「楽しく語り合い―,並木道を歩いて行った」「ラジオを聞き―,仕事をする」「辛うじて待ちつけて,喜び―加持せさするに/枕草子 28」 (2)体言・動詞,および動詞型活用の助動詞の連用形,形容詞の連体形(古くは形容詞語幹)などに付いて,上の事柄と下の事柄とが矛盾する関係にある意を表す。…にもかかわらず。…ではあるが。…ているのに。「悪口を言われ―,少しも怒らない」「若い―気がきいている」「身は賤し―,母なむ宮なりける/伊勢 84」 (3)体言・副詞,動詞の連用形などに付いて,ある状態のままである意を表す。…のまま。…のとおり。「立ち―握り飯をほおばる」「いつも―の事だ」「旅の御姿―おはしたり/竹取」「かく―ともかくもならむを御覧じはてむと思し召すに/源氏(桐壺)」 (4)体言・副詞などに付いて,「全部」「すっかり」「それごと」などの意を表す。「リンゴを皮―かじって食べる」「赦(ユル)されもないに,三人―島を出でたりなど聞こえば/平家 3」 〔(1)語源は,上代の連体格助詞「な」に体言「から」の付いたものといわれる。(2)体言や副詞に付くものは,これを副助詞,また,接尾語とする説がある〕

大辞林 ページ 151096 での乍ら接助単語。