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なく-に (連語)🔗⭐🔉
なく-に (連語)
〔打ち消しの助動詞「ず」のク語法「なく」に助詞「に」の付いたもの〕
(1)上の事柄を詠嘆的に打ち消し,下に逆接的に続ける。「山川も隔たら―かく恋ひむとは/万葉 601」「深山(ミヤマ)には松の雪だに消え―都は野辺の若菜つみけり/古今(春上)」
(2)文末に用いられて,上の事柄を詠嘆的に打ち消す。…ないことだなあ。「滝の上の三船の山に居る雲の常にあらむと我が思は―/万葉 242」「色もなき心を人に染めしより移ろはむとは思ほえ―/古今(恋四)」
〔上代に多く用いられた語で,中古以降は和歌以外にはほとんど用いられなくなった〕
大辞林 ページ 151119 での【連語】単語。