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なり-とも (副助)🔗⭐🔉
なり-とも (副助)
〔断定の助動詞「なり」に接続助詞「とも」の付いたものから。中世末から近世にかけて多く用いられる〕
体言または体言に準ずるもの,体言に格助詞の付いたもの,副詞などに付く。
(1)他にもっと適当なものがあるかもしれないが,例えばという気持ちを込めて,ある事柄を例示する。でも。「せめて酒―飲みたい/狂言・樽聟」「さあ,そつと―此銀へ手を指いて見よ/歌舞伎・壬生大念仏」
(2)(「…なりとも…なりとも」の形で)例として並べ挙げた中で,どれか一つを選ぶという意を表す。「腕押し―,脛押し―いたさう/狂言・連尺」
〔現代語では,「なんなりとも」などの慣用的な言い方以外にはあまり用いられない。「なん―差し上げましょう」〕
大辞林 ページ 151283 での【副助】単語。