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のみ (副助)🔗🔉

のみ (副助) 体言,活用語の連体形,一部の助詞などに接続する。古くは,活用語の連用形,副詞などにも接続する。 (1)他を排除して,ある事柄だけに限定する意を表す。(ア)「学歴―がはばをきかす時代は過ぎた」「あの人のおもかげが夢に―見られて,いつまでも忘れられない」「事に触れて,数知らず苦しき事―まされば,いといたう思ひわびたるを/源氏(桐壺)」(イ)「のみならず(また)」の形で慣用的に用いられる。「経理があいまいである―ならず,不正出費もかなりあるようだ」 (2)(文末に終助詞的に用いられて)それ以外に致しようがないというような意を込めて,強く言い切る。「なんとかしてこの苦境を逃れようと,ただあせる―」 (3)ある事柄を取り出して強調する意を表す。「世の中はかく―ならし犬じもの道に伏してや命過ぎなむ/万葉 886」「御胸―つとふたがりてつゆまどろまれず/源氏(桐壺)」 〔(1)語源は「の身」で,「…それ自身」と強調するのが原義といわれる。(2)(1)は漢文における文末助辞「耳」の訓読から生じた用法。(3)現代語では主として書き言葉に用いられ,これに相当する助詞としては,一般に「だけ」「ばかり」の語が用いられる〕

大辞林 ページ 151893 での副助単語。