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ば-こそ (連語)🔗⭐🔉
ば-こそ (連語)
〔接続助詞「ば」に係助詞「こそ」の付いたもの〕
(1)動詞の未然形に接続する。(ア)反語表現として,強い否定の意を表す。決して…することはない。絶対に…などすることはない。「引いても押しても動か―」「神ならぬ身の知ら―」「とてもかうても鎌倉殿によしとおもはれたてまたら―/平家 12」(イ)仮定条件を強めて言い表す。「いと馴れ馴れしう侍れども,また見知る人の侍ら―あらめ,いかがはせむ/落窪 1」
(2)動詞の仮定形に接続する。(ア)理由・原因を強めて言い表す。…からこそ。「君の体を思え―,忠告もするのだ」「これまでの蓄積があれ―,今日までやってこられたのだ」(イ)仮定条件を強めて言い表す。「礼儀,礼儀と言うが,真心がこもれ―礼儀だ」(ウ)反語表現として,強い否定の意を表す。「こんなことでよく平気でいられるものだと驚いている間もあれ―,もっとひどい状態が次々と出てきた」
(3)動詞の已然形に接続する。意味は{(2)(ア)}に同じ。「散れ―いとど桜はめでたけれうき世になにか久しかるべき/伊勢 82」
大辞林 ページ 152151 での【連語】単語。