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ひ-おうぎ ―アフギ [2] 【檜扇】🔗🔉

ひ-おうぎ ―アフギ [2] 【檜扇】 (1)檜(ヒノキ)の薄い白板をとじ合わせた扇。衣冠または直衣(ノウシ)のとき,笏(シヤク)にかえて持った。位により板の枚数に差がある。 (2)檜の薄板を色糸でとじた絵扇。貴婦人が礼装時に開き持った。鎌倉時代以降,とじ糸の余りを親骨の上端からたらす風が生じた。衵扇(アコメオウギ)。 (3)アヤメ科の多年草。葉は剣形で根際から扇状に広がる。夏,高さ1メートル内外の花茎を出し,斑点のある黄赤色の花をつける。黒色の光沢のある丸い種子は「ぬばたま」「うばたま」という。生花に用いる。カラスオウギ。漢名,射干(ヤカン)。[季]夏。 (4)海産の二枚貝。貝殻は厚く扇形で,殻長12センチメートル内外。表面に約二五本の放射状の肋(ロク)がある。色彩は黄・紫・赤褐色など変化に富む。肉は食用,殻は観賞用。房総半島以南に分布。ヒオウギガイ。 檜扇(2) [図] 檜扇(3) [図]

大辞林 ページ 152720 での檜扇単語。