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べからず (連語)🔗🔉

べから (連語) 〔推量の助動詞「べし」の未然形「べから」に打ち消しの助動詞「ず」の付いたもの〕 助動詞「べし」の打ち消しの言い方。現代語でも文語的表現として用いられることがある。 (1)文末に用いて,禁止する意を表す。…してはならない。「無用の者立ち入る―ず」「みだりに運転者に話しかける―ず」「是は汝がもとどりと思ふ―ず/平家 1」 (2)(「ざるべからず」の形で)強く指示したり命令する意を表す。「勝利をめざして奮励努力せざる―ず」「人として危難をみては助けざる―ず」 (3)不可能の意を表す。…することができない。現代語では,多く「べからざる」の形を用いる。「当たる―ざるいきおい」「許す―ざる行為」「万事にかへずしては,一の大事成る―ず/徒然 188」 (4)そうする意志のないことを表す。「われ他の女に娶(トツ)ぐ―ず,汝亦他の男に近付く―ず/今昔 10」 〔中古では主として漢文訓読文に用いられた〕

大辞林 ページ 153966 での連語単語。