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まうし (助動)(○・まうく(まうかり)・○・まうき・まうけれ・○)🔗🔉

まうし (助動)(○・まうく(まうかり)・○・まうき・まうけれ・○) 〔「まく憂し」の転。「まくほし→まほし」の類推によって生じたもの。中古中期から中世前期まで用いられた〕 打ち消し希望の助動詞。動詞の未然形に接続する。「まほし」の反対語で,「…したくない」の意を表す。「この君の御童姿いと変へ〈まうく〉思せど,十二にて御元服し給ふ/源氏(桐壺)」「髪いと長き女をかき給ひて,鼻に紅(ベニ)をつけて見給ふに,かたにかきても見〈まうき〉さましたる/源氏(末摘花)」 〔(1)この語の用例はあまり多くない。終止形の例は見当たらない。(2)中世には連用形に付いた例もある。「玉の台と住まひし海人苫屋も住み〈まうく〉,渚を洗ふ浪の音も折から殊に哀れなり/平家(六本・延慶本)」〕

大辞林 ページ 154628 での助動○単語。