まじい (助動)(○・○・まじい・まじい・○・○)
〔打ち消し推量の助動詞「まじ」の連体形「まじき」の音便の形「まじい」から。中世語として用いられ,のち,これからさらに派生した「まい」の形が一般に用いられるようになる〕
意味・用法は助動詞「まい」にほぼ同じで,打ち消しの推量・意志などを表す。「さては汝に逢うては,名乗る〈まじい〉ぞ/平家 9」「サダメテ案内ヲ知ラセラレ〈マジイ〉トテ/天草本伊曾保」
〔近世上方語でも,時に用いられることがある。「こりや勘十郎,まだ魂はよも去る〈まじい〉/浄瑠璃・五十年忌(中)」〕
→まじ(助動)
→まい(助動)