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まつもと-こうしろう ―カウシラウ 【松本幸四郎】🔗🔉

まつもと-こうしろう ―カウシラウ 【松本幸四郎】 歌舞伎俳優。屋号は四世以降高麗屋(コウライヤ)。現在まで九世を数える。 (1)(初世)(1674-1730) 下総(シモウサ)の人。初名,久松小四郎。元禄(1688-1704)から享保(1716-1736)にかけて江戸で活躍。二世市川団十郎とともに名優といわれ,荒事に長じた。 (2)(四世)(1737-1802) 京都の人。初め初世瀬川菊之丞に入門,のち四世市川団十郎の門人となり1772年四世を襲名。和事・実事を得意とした。 (3)(五世)(1764-1838) 四世の子。文化文政期(1804-1830)に活躍し,三都随一の名優といわれた。実悪を得意とし,写実的新演出によって生世話物(キゼワモノ)を創始。鼻高幸四郎の異名があった。 (4)(七世)(1870-1949) 九世市川団十郎の門人。大正から昭和にかけて活躍。時代物を得意とし,新作物や翻訳物も上演した。当たり役は「勧進帳」の弁慶,大森彦七など。舞踊藤間流の家元(三世藤間勘右衛門)。

大辞林 ページ 154807 での松本幸四郎単語。