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まで-も (連語)🔗⭐🔉
まで-も (連語)
〔副助詞「まで」に係助詞「も」の付いたもの〕
(1)下に打ち消しの語を伴って,それには及ばないという意を表す。当然の事態であることについていう。「彼のことはおっしゃる―なく,皆よく存じています」「こんな事はわざわざ書く―ないことだが」「はかばかしき事は片端も学び知り侍らねば,尋ね申す―なし/徒然 135」
(2)活用語の連体形に付き,接続助詞のように用いられて,逆接の仮定条件を表す。…にしても。(ア)打ち消しの語を伴う場合。「うそとは言わない―,きわめて疑わしい」「月を見て荒れたる宿にながむとは見に来ぬ―誰に告げよと/和泉式部日記」(イ)打ち消しの語を伴わない場合。近世江戸語以降の用法。「仮令(タトイ)遅くなつて旦那に叱られる―,是を見ないでは帰られない/人情本・いろは文庫」
(3)事態の至り及ぶ限界を示す。「も」によって「まで」の意味が強められる。「後瀬山後も逢はむと思へこそ死ぬべきものを今日―生けれ/万葉 739」「さりぬべき物やあると,いづく―求め給へ/徒然 215」
〔(3)が本来の用法〕
大辞林 ページ 154818 での【連語】単語。