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まんようしゅう マンエフシフ 【万葉集】🔗⭐🔉
まんようしゅう マンエフシフ 【万葉集】
歌集。二〇巻。数次にわたって編纂されたとみられ,大伴家持が編纂に携わったことが推定されるが,最終的に現在の形にまとめた人物は不明。巻一〜一六までは基本的に雑歌(ゾウカ)・相聞歌(ソウモンカ)・挽歌などの部立てによる編纂方針によって貫かれるが,巻一七以降は年月日順で編まれ,部立てはみられない。成立は奈良時代末期とされる。仁徳朝の伝承歌から淳仁朝までの和歌約四五〇〇首を収める。作者は皇族・貴族から遊女・乞食まで広い階層にわたるが,その中心が皇族・貴族・官人であったことは無視できない。特に,額田王(ヌカタノオオキミ)・柿本人麻呂・山部赤人・山上憶良(オクラ)・大伴旅人・大伴家持などは著名。歌体は,短歌のほか長歌・旋頭歌(セドウカ)などを含む。初期の集団的な歌謡から大伴家持に代表される繊細優美な歌まで,上代歌謡の進展に伴うさまざまな歌を含む。
大辞林 ページ 154955 での【万葉集】単語。