み-うち 【御内】
■一■ (名)
(1)貴人。また,主人。「―只今機嫌あしく候/義経記 7」
(2)貴人,または主君の邸内。「其の後侍共―に夜討いたりとて/平家 12」
(3)将軍の指揮下に属する武士。「御曹司の―にわれとおもはん侍ども/保元(中)」
(4)代々その主君に仕える家臣。
⇔外様
「両六波羅を始めとして―外様の諸軍勢に至るまで/太平記 6」
(5)家臣。家来。「信濃国の住人麻生殿の―なる藤六と下六が/狂言・烏帽子麻生(天正本)」
■二■ (代)
二人称。軽い敬意をもって相手をさす語。「―のおやは包丁人/狂言・鱸庖丁」