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むし-くい ―クヒ [0] 【虫食い・虫喰い】🔗🔉

むし-くい ―クヒ [0] 【虫食い・虫喰い】 (1)虫が食うこと。また,虫に食われたもの。「―の本」「―の栗(クリ)」 (2)白磁の皿や鉢などの縁に見られる小さな釉(ウワグスリ)の剥落(ハクラク)したあと。釉あるいは化粧がけした土が素地に十分密着しないときに生じる。中国,明代末期や清代初期の染め付け磁器,特に古染め付けに多い。茶人が珍重し,のちには人為的につけるようになった。 (3)老い鶯(ウグイス)のこと。残鶯(ザンオウ)。「夏・秋の末まで老い声に鳴きて,―などようもあらぬ者は/枕草子 41」 (4)スズメ目ヒタキ科ウグイス亜科ムシクイ属の鳥の総称。日本にはメボソムシクイ・センダイムシクイ・エゾムシクイ・イイジマムシクイの四種が夏鳥として渡来し,繁殖する。いずれもウグイスほどの大きさで,羽色も暗緑褐色で姿が似ているが,それぞれ特徴のある声でさえずる。

大辞林 ページ 155319 での虫食い単語。