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もっ-て 【以て】 (連語)🔗⭐🔉
もっ-て 【以て】 (連語)
〔動詞「もつ(持つ)」の連用形の音便の形「もっ」に接続助詞「て」の付いたもの〕
動詞「持つ」の具体的な意味が薄れ,一語の助詞のように用いられる。
□一□格助詞的に用いられる場合。「をもって」の形で用いられることが多い。
(1)手段・方法・材料などを表す。…で。…でもって。…によって。「書面を―通知する」「願はくは今日の拝参を―必ず当生の良縁とせん/海道記」
(2)原因・理由などを表す。…の理由で。…により。「博学を―聞こえる」「猛練習を―鳴るチーム」「世尊此の因縁を―我等諸の王を護世者と名づく/金光明最勝王経(平安初期点)」
(3)動作の行われる時を表す。に。「顔を洗う序(ツイデ)を―,冷たい縁を素足で踏みながら,箱の蓋を取つて鳥籠を明海(アカルミ)へ出した/文鳥(漱石)」「尚八月十五日を―行ふべきなり/今昔 31」
(4)動作・作用の行われる際の状態を表す。「優秀な成績を―卒業した」
(5)単なる強めとして用いる。「いささか―迷惑なことだ」「東京を―日本の首都とする」「水を―遍く灑ぐ/金光明最勝王経(平安初期点)」「コトゴトク―クチヲトヂラレヲワンヌ/ロドリゲス」
□二□接続助詞的に用いられる場合。
(1)形容動詞,断定の助動詞「だ」の連用形に付いて,下に続ける。「…の上に」「…に加えて」などの意を表す。かつ。「利口で―,すなおな子だ」「美人で―,頭もいいときている」
(2)動詞の連用形に付いて,下の動詞に続ける。「…しながら」の意を表す。「歌い―踊る」「古宮川町はどうまゐりまするとさぐり―帰れ/浮世草子・長者容気」
→以(モ)ちて(連語)
大辞林 ページ 155671 での【以て連語】単語。