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もの🔗⭐🔉
もの
〔形式名詞「もの」から〕
■一■ (終助)
活用語の終止形に付く。
(1)不満・うらみ・あまえ・訴えなどの気持ちを込めて,理由を述べる。「だもの・ですもの」の形をとることが多い。「だって,仕方がないんです―」「どうしてもぼく行きたい―」
(2)(「ものね」「ものな」などの形で)理由を表す。「ね」「な」などによって,軽い詠嘆の意が加わる。「なるほど,それはきみの専門だ―な」「よくおわかりでしょう。前に行ったことがあります―ね」
■二■ (接助)
活用語の終止形に付く。
(1)理由・原因を述べる。から。ので。「子供だ―,無理はないよ」「いっしょうけんめい勉強しています―,大丈夫ですわ」
(2)逆接条件を表す。のに。「ぼくだって知らない―,きみが知っているはずがない」
〔「もの(物)」の形式名詞的用法の一つとして,活用語の連体形を受けて文を終止し,感動の気持ちを表すということはすでに上代からあり,これから終助詞的用法が生まれたのであるが,それは近世以降のことである〕
大辞林 ページ 155699 での【もの】単語。