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やま 【山】🔗🔉

やま 【山】 ■一■ [2] (名) (1)周りの土地より著しく高くなった所。古くから信仰の対象となり,俗世間を離れた清浄の地とされた。 (2)鉱山。 (3){(1)}の形をしたもの。(ア)庭園などに小高く土を盛って作ったもの。築山。(イ)物をうず高く積み上げたもの。「書類の―」「―盛り」(ウ)数量がきわめて多いこと。「人の―」「借金の―」 (4)物の一部で,高くなっている所。「ねじの―」 (5)進行するに従って次第に高まり,やがて徐々におさまる物事の全体を{(1)}に見立てていう。(ア)最も重要なところ。絶頂。クライマックス。「―のない小説」(イ)成否を決定するような緊迫した場面。「病人は今夜が―だ」 (6)〔(2)の鉱脈を探し当てるのは,きわめて確率の低い賭(カ)けであったことから〕 万一の僥倖(ギヨウコウ)に賭けること。 (7)犯罪事件。警察や新聞記者などが用いる。「大きな―だ」 (8)山登り。「趣味は―だ」 (9)「山鉾(ヤマボコ)」に同じ。 (10)(園城寺(オンジヨウジ)を寺というのに対して)比叡山。延暦寺。「昨日―へ罷り登りにけり/源氏(夕顔)」 (11)高く,ゆるぎないもの。よりどころとすべきもの。「―と頼みし君をおきて/後撰(離別)」 (12)〔多く(1)にあったことから〕 墓。山陵。「御―に参り侍るを/源氏(須磨)」 (13)詐欺。また,もくろみ。「女郎の―で,…茶屋とぐるになつてしかけたところが/洒落本・蕩子筌枉解」 (14)動植物の名の上に付けて,同類のうちで野生のもの,あるいは山地に産するものであることを表す。「―ねこ」「―ぶどう」「―つつじ」 ■二■ (接尾) 助数詞。 (1)盛り分けた物を数えるのに用いる。「みかん一―五百円」 (2)山,特に山林や鉱山を数えるのに用いる。

大辞林 ページ 155942 での単語。