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ゆる・ぶ 【緩ぶ・弛ぶ】🔗🔉

ゆる・ぶ 【緩ぶ・弛ぶ】 ■一■ (動バ四) 〔「緩し」「許す」と同源。古くは「ゆるふ」〕 (1)ゆるむ。ゆるくなる。「箏の御琴は―・ぶとなけれど/源氏(若菜下)」 (2)心がゆるむ。おこたる。「いみじう思ふ人も,かばかりになりぬれば,おのづから―・ぶ気色もあるを/源氏(夕霧)」 (3)おおらかである。ゆったりしている。「おぼし沈みつる年頃の名残なき御有様にて心―・び給ふ事もおほかるに/源氏(蛍)」 (4)氷などがとける。「うは氷あはにむすべる紐なればかざす日かげに―・ぶばかりを/枕草子 90」 (5)寒さなどがやわらぐ。「昼になりてぬるく―・びもていけば/枕草子 1」 ■二■ (動バ下二) (1)ゆるやかにする。ゆるめる。「少し(調伏ノ手ヲ)―・べ給へや/源氏(葵)」 (2)気持ちをゆるめる。気をゆるくする。「むげにうち―・べ見放ちたるも,心やすくらうたきやうなれど/源氏(帚木)」

大辞林 ページ 156224 での緩ぶ単語。