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よみ-ほん [0] 【読本】🔗🔉

よみ-ほん [0] 【読本】 江戸後期の小説の一種。絵を主体とした草双紙に対して,読むのを主とした本の意。寛延・宝暦(1748-1764)頃,上方に興り,寛政の改革以後江戸で流行,天保(1830-1844)頃まで続いた。中国白話小説の影響を受け,日本の史実を素材にした伝奇的傾向の強い作品が多く,勧善懲悪・因果応報思想などを軸として雅俗折衷的な文体で記された。半紙本五,六冊を一編とし,口絵・挿絵を伴う。都賀庭鐘・上田秋成・山東京伝・曲亭馬琴などが著名で,「雨月物語」「南総里見八犬伝」などが代表的。

大辞林 ページ 156437 での読本単語。